アメリカ海軍に所属していた中国出身の水兵、魏金超被告(25)が、中国共産党(中共)のためにスパイ活動を行ったとして、連邦裁判所から禁錮200か月の実刑判決を言い渡された。
検察によると、同被告は服役中に艦艇の位置や武器配置、大量の機密技術資料を中共の情報担当者に漏えいし、見返りとして1万2千ドルを受け取っていた。FBIは、この事件は中共によるアメリカ軍への継続的な浸透を示すものであり、アメリカの安全を脅かす行為は必ず重い代償を払うことになるとの警告だと強調した。
魏被告は2023年8月に逮捕された当時、太平洋艦隊の主要拠点であるサンディエゴ海軍基地に配備されている強襲揚陸艦「エセックス」に勤務していた。被告はアメリカのセキュリティークリアランスを有し、艦艇の武器システムや推進装置、海水淡水化装置などの機密性の高い国防情報にアクセスできる立場にあった。
司法省によると、魏被告は2022年2月14日、交流サイトを通じて中共の諜報関係者に勧誘され、それ以降、暗号化通信アプリを使って連絡を取り合い、中共の情報提供者として活動し、1万2千ドル以上を受け取っていた。
検察は、被告がアメリカ国籍を申請した段階で既に中共の情報当局から目を付けられており、母親も退役後に中共政府で職を得られるとしてスパイ活動を勧めていたと明らかにしている。
昨年8月、陪審は共謀によるスパイ活動、スパイ行為、国防関連技術資料の不正輸出およびその共謀など6件の罪で有罪評決を下した。連邦裁判所は12日、被告に禁錮200か月の判決を言い渡した。
証拠によると、被告は2022年3月~23年8月にかけて、中共の情報担当者の指示に従い、エセックスの写真や動画を送信し、防御用兵器の配置を説明したほか、複数の米海軍艦艇の位置情報を提供していた。
さらに、数千ページに及ぶ艦艇関連の技術・作戦情報を盗み出し、米海軍艦艇に関する技術・運用マニュアル約60冊を中共側に渡していたという。
FBI防諜部門のローマン・ロズハフスキー副局長は声明で、被告は自らの意思で中共の情報担当者に機密軍事情報を漏らし、信頼を裏切った。今回の判決について「個人の利益を誓約やアメリカの安全よりも優先させる者は必ず法の裁きを受ける」と述べた。
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