車を購入する際、耐用年数は主要なポイントの一つだ。走行距離が25万マイル(約40万キロメートル)を超えるモデルを購入できれば、金銭的な節約になるだけでなく、買い替えや修理の可能性も減る。米市場に数多く存在する自動車ブランドの中で、どのブランドが最も耐久性があり、最も長い寿命を持つ車を生産しているのだろうか。
自動車データサイトiSeeCarsによると、1億7400万台以上の自動車の使用寿命データを分析した結果、日本車の耐久性に関する評判が本物であることが確認された。同サイトが10月に発表した走行寿命が最も長い(最も耐久性のある)自動車ブランドランキングでは、日本車メーカーが、25万マイル(約40万キロメートル)に達する可能性が最も高い車のランキングで優位を占めている。
トヨタは、走行距離が25万マイル(約40万キロメートル)以上になる可能性が最も高い車を生産する自動車ブランドのトップに立っている。トヨタの高級ブランドであるレクサスが2位にランクインした。

iSeeCarsの調査によると、予測される使用寿命が業界平均を上回る車を生産している自動車ブランドはわずか4つで、他の28ブランドの車の予測使用寿命は業界平均を下回っている。
非高級ブランドの中では、トヨタとホンダの2ブランドのみが予測使用寿命で業界平均を上回っており、高級ブランドの中では、レクサス、アキュラ、テスラ、キャデラック、リンカーンの5ブランドの車が業界平均を上回る予測使用寿命を持つ。

平均して、トヨタ車が走行距離25万マイルに到達する確率は17.8%と予測されている。トヨタが耐久性の高いSUVやトラック、具体的には4ランナー、セコイア、タコマ、タンドラなどを生産していることが、iSeeCarsの「longest-lasting(最も耐久性のある車)」の年間調査でトップにランクインする要因となっている。しかし、アバロンやプリウスなどのトヨタのセダンやハイブリッド車でさえ、iSeeCarsの「longest-lasting」の年間調査では常に上位にランクインしている。
トヨタ傘下の高級ブランドであるレクサスは、「最も耐久性のある自動車ブランド」リストで2位にランクインし、これにホンダと、その高級ブランドであるアキュラが続いている。これら4つのブランドは業界平均を上回る順位にあり、耐久性のある車を製造する点において業界内で抜きんでている。

「日本車はその高品質と耐久性で高い評価を得ている」と、iSeeCarsのエグゼクティブ・アナリストであるカール・ブラウアー(Karl Brauer)氏は述べている。
iSeeCarsは、耐久性のある車を生産する能力に基づいて32の自動車ブランドをランキング化した。以下は、同サイトの最も耐久性のある自動車ブランドランキングと、走行距離25万マイルに到達する米国ブランド車の確率(パーセンテージ)である。

トヨタ: 17.8%
レクサス:12.8%
ホンダ:10.8%
アキュラ:7.2%
以下は大型車両を除く業界平均の4.8%以下のメーカー
GMC(GMのブランド):4.6%
テスラ: 4.6%
シボレー:4.5%
キャデラック:4.5%
マツダ:3.6%
ラム(RAMアメリカの自動車メーカー、ステランティスが製造・販売するピックアップトラックのブランド):3.5%
リンカーン:3.4%
フォード:3.1%
ダッジ:2.5%
日産:2.4%
スバル:2.3%
ボルボ:2.2%
インフィニティ(日産の高級ブランド):2.1%
メルセデス・ベンツ:1.7%
ジープ:1.3%
三菱:1.1%
キア:0.6%
ヒュンダイ:0.6%
ビュイック:0.6%
ポルシェ:0.5%
クライスラー:0.5%
BMW:0.4%
フォルクスワーゲン:0.4%
アウディ:0.3%
ランドローバー:0.1%
ジャガー:0.0%
MINI:0.0%
マセラティ:0.0%

ブラウアー氏は、今日の設計とエンジニアリングの能力によって、すべての車の使用寿命が延びているものの、走行距離25万マイルに到達できる車を生産することは、依然としてほとんどの自動車ブランドにとって高い基準だと述べている。
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