巨人の田中将大投手が9月30日、中日戦（東京ドーム）で先発し、見事に日米通算200勝を達成した。野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ有に続く史上4人目の快挙である。

デビューから日本プロ野球での飛躍

田中投手は2007年、東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト1巡目で入団した。初登板は黒星に終わったが、デビューシーズンから28試合に登板し、11勝7敗という堂々たる成績を挙げ、新人王に輝いた。その後も楽天のエースとして活躍を続け、2011年には東日本大震災の年に19勝5敗、防御率1.27、241奪三振、14完投という圧倒的な数字を残し、沢村賞と最多勝のタイトルを手にした。2013年にはシーズン無敗で24連勝（前年からの通算は28連勝）という球史に残る偉業を成し遂げ、楽天を球団初の日本一に導いた。

メジャーリーグ挑戦と日本復帰

2014年にはポスティング制度を利用してニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。メジャー通算で78勝を挙げ、日本人初の6年連続2桁勝利を記録した。2021年からは楽天に復帰し、3年間で20勝をマーク。そして2025年、読売ジャイアンツに移籍した。今季10度目の先発となるこの日の中日戦で、節目となる200勝目をつかんだ。

200勝達成の背景と詳細

田中投手の通算成績はNPB(日本野球機構)で122勝、メジャーリーグで78勝、合計200勝である。8月21日のヤクルト戦で199勝目を挙げた後、3連敗を喫して足踏みが続いたが、4度目の登板でついに大台に到達した。この試合では今季最長となる6回を85球で投げ抜き、4安打2失点で3勝目を挙げた。リリーフ陣がリードを守り、チームは4―2で勝利。節目の勝利で田中投手は栄光を飾った。