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中国 次は何が出てくるのか?

中国で再び食の不祥事 激臭料理『タニシ麺』から爪などが発見

2025/09/25
更新: 2025/09/25

またも中国で食品の不祥事が発覚した。もはや驚きすらなく、あきらめと怒りが広がっている。

インスタント袋入りビーフン「タニシ麺」の人気ブランド「臭宝(ちょうほう)」から、爪やタバコの吸い殻といった異物が見つかり、消費者の不信が一気に噴き出した。

タニシ麺(中国名:螺螄粉・ルオスーフェン)は日本でも「臭いけど美味しい」「激臭中華料理」と紹介されることが多い、中国南部・広西チワン族自治区柳州市の名物料理である。川や池に棲む小さな巻き貝を煮込んだスープに米粉麺を合わせ、酸っぱい漬けタケノコや唐辛子、ピーナッツ、揚げ豆腐の皮などを加える。袋を開けた瞬間に鼻を突く強烈な臭気で知られるが、一度食べればクセになると評判で、若者を中心に爆発的な人気を呼び、中国全土のコンビニや通販で定番商品となっている。

しかし今回の問題では、商品から爪やタバコのフィルター、さらには虫や金属片まで見つかったとの報告が相次いだ。被害を訴えた消費者に対し、メーカーが示した対応は「100元(約2千円)の返金」にとどまり、とても誠意ある処置とは言えなかった。

消費者の苦情サイトには「髪の毛が混ざっていた」「ばね状の金属片が出てきた」といった書き込みが相次ぎ寄せられている。SNS上では「タニシ麺は毎週のようにスキャンダルが出ているのに、まだ食べる人がいるのが信じられない」と皮肉る声も少なくない。

中国の食卓を脅かしているのは、こうした一企業の問題にとどまらない。過去には「下水油(排水溝や残飯から回収した廃油を精製した油)」「毒入り粉ミルク」「混載油(化学薬品と兼用タンクで運ばれた危険な油)」など、数え切れないほどの事件が繰り返されてきた。食品スキャンダルは単なる監督不行き届きの結果ではなく、社会全体の道徳の荒廃や特権構造に深く根ざしている。

次に袋の中から出てくるのは、一体何なのだろうか。

 



中国の食卓は二重基準 庶民に「危険食品」 権力者に「特別供給」

中国で絶えない食の安全問題。庶民の子供には腐敗した給食、権力者には特別供給の安全な食材を配送。二重基準の現実が浮き彫りに。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!