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中国留学生 チベット問題に関心 帰国後に当局が拘束

2025/09/18
更新: 2025/09/18

中国人留学生の張雅笛さんは長年チベット問題に強い関心を持ち、7月に帰国した後、湖南省長沙の当局により拘束された。この事件は国際的に注目を集めている。張さんの家族や弁護士も当局から相次いで呼び出しを受けた。

「華語青年挺藏会」の発表によれば、張雅笛さんは現在22歳で、長年フランスで学び生活していた人物である。2022年末に発生し、中国共産党のゼロコロナ政策に反対して起きた「白紙運動」に参加した若者の一人でもある。

張さんは中国語、チベット語、英語、フランス語に堪能であり、長年にわたりチベット文化やチベット人の権益に関心を持ってきた。「華語青年挺藏会」では編集の仕事にも従事していた。

家族や関係者によれば、張さんは7月5日に長沙へ帰省し親族を訪ねていたが、7月31日に長沙の国家安全当局に連行され、「国家安全に危害を加えた疑い」で現在も拘束されている。家族は弁護士に依頼し、法律に基づいて面会を申請したが、当局に拒否され、これまで外部は張さんの健康状態を全く把握できていない。

弁護士と家族への圧力

9月16日、弁護士の文東海氏は、友人の依頼を受けた江天勇弁護士が長沙に赴き、張さんの状況を調査し、家族に対して法律的な支援を行ったと明らかにした。しかし現地警察は江弁護士を連行した。

17日、関係者が大紀元に語ったところによれば、江弁護士は無事帰宅したという。実際に連行したのは長沙市の国家安全当局であった。さらに張さんの家族も当局に呼び出され、脅迫や威嚇を受けている。

中国民主党国際連盟の責任者である界立建氏は大紀元の取材に対し、「華語青年挺藏会」のメンバーの大半は高学歴の若者で構成されており、彼らはチベット問題や人権関連の課題に強い関心を抱いている。張雅笛さんは控えめながらも継続的に活動していた」と述べた。

また界氏は続けて、「中国共産党は、語学力と情熱を持つ若者が目覚めることを恐れている。なぜなら、彼らはより積極的に海外の普遍的価値を守り、実践するからであり、これこそが中共の最も恐れることである」と指摘した。

さらに界氏は、「チベット人は長年にわたり最前線で抗争を続けてきた。海外の若者たちもチベット人に強い共感と関心を寄せている。こうした動きによって中国共産党は恐怖を強め、弾圧を一層強化しているのである」と語った。

洪寧
中国語大紀元の記者。