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トランプ大統領 アンティファをテロ組織指定 極左運動への対応強化

2025/09/18
更新: 2025/09/18

アメリカのトランプ大統領は9月17日、極左団体「アンティファ」を正式にテロ組織に指定すると発表した。アンティファは反ファシズムを掲げて活動する左翼勢力で、近年の抗議活動における暴力行為を問題としている。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」に投稿し、アンティファを「病的で危険な、過激な左翼の災厄」と表現したうえで、この措置は多くのアメリカ愛国者の期待に応えるものだと強調した。さらに、アンティファを資金面で支援する個人や団体を徹底的に調査し、その手続きが最高水準の法的基準に沿うよう確保すべきだと提案した。

現在トランプ氏はイギリスを訪問中であり、この日ウィンザー城において名誉衛兵の閲兵を行った。

9月10日、ユタ州の大学で講演中に、著名な保守系活動家チャーリー・カーク(Charlie Kirk)氏が銃撃を受けて死亡する事件が発生し、世界に衝撃を与えた。容疑者タイラー・ロビンソン(Tyler Robinson)は殺人罪などで起訴され、検察は死刑を求刑する方針を示している。

連邦捜査局(FBI)のキャッシュ・パテル長官とユタ州のスペンサー・コックス知事は、容疑者が左派的な思想を有していたと明らかにした。また、押収された弾丸には「アンティファ」や反ファシズムを示す文言が刻まれていると説明した。

CBS(コロンビア放送)は9月12日、ロビンソンが複数のアンティファ関連Discordグループに参加しており、そこで過激な左翼的議論や反ファシズムのシンボル、暴力的な発言が頻繁に見られたと報じた。FBIは事件前のチャット履歴を分析しており、その内容にカーク氏襲撃の計画を示唆している可能性があったと判断している。

トランプ氏は9月15日のホワイトハウス記者会見でも、アンティファをテロ組織に指定する方針への支持を改めて表明していた。

アンティファの正式名称は「反ファシスト行動(Anti-Fascist Action)」であり、極右勢力や白人至上主義と闘うことを目的とした急進的な左翼運動である。ただし抗議活動における暴力行為が繰り返し問題となり、大きな論争を引き起こしてきた。

同組織は近年、アメリカ各地の抗議運動で存在感を強めており、特に2020年の反人種差別抗議活動ではメンバーが暴力的衝突や財産破壊に関与したと指摘されている。

王君宜
王君宜