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貸金庫窃盗三菱UFJ元行員 懲役12年求刑

2025/09/18
更新: 2025/09/18

三菱UFJ銀行の支店の貸金庫から顧客の金品を盗んだとして、窃盗罪に問われた元行員公判が9月18日、東京地裁で開かれた。検察側は懲役12年を求刑した。

起訴状によると、元支店長代理の山崎由香理被告(47)は2023年3月から2024年10月にかけ、練馬支店と玉川支店に勤務していた際、顧客6人から預かった金塊や現金など総額約3億9500万円相当を盗んだとされる。被告は起訴内容を認めている。

事件は2024年10月、貸金庫を利用していた顧客が「預けていた現金がなくなっている」と銀行に連絡したことから発覚した。被告は同年翌月に懲戒解雇された。2025年8月25日の公判では「約100人から17億〜18億円相当を盗んだ」と供述し、謝罪している。

検察側は論告で、立場を悪用し、「顧客の信頼を裏切る非常に悪質な犯行で、金融機関の信用を失わせたと非難した。懲役12年を求刑した。

弁護側は被告が反省し実態解明に協力したことを踏まえ、懲役5年が相当だと主張した。

判決は10月6日に言い渡される。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。