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中国 公安の脅迫で両親は恐怖から自殺未遂に

役所の怠慢告発した市民に「深夜の報復」 公安が自宅に押しかけ「脅迫」=中国【動画あり】

2025/09/01
更新: 2025/09/01

湖南省で役所の怠慢を告発した市民の自宅に、公安が深夜に押しかけ脅迫する事件が起きた。中国メディアが報じた。

8月18日朝、永州市寧遠県の男性は家族とともに地元の住民サービスセンターを訪れたが、始業時間を過ぎても職員は誰一人出勤していなかった。その様子を撮影しSNSに投稿すると、「うちの地元も同じだ」と共鳴が広がり、各地の役所が空席同然であったり、長年出勤しない職員の存在など「政府怠慢」への批判が一気に噴出した。

 

無人の住民サービスセンター。2025年8月18日朝、湖南省永州市寧遠県(告発市民によるSNS投稿動画より)

 

その2日後の20日深夜、公安4人が彼の自宅を訪れ脅迫を行った。当人は不在だったが、両親は強い恐怖を覚え農薬を飲んで自殺を図ろうとした。幸い本人が駆けつけ直前で止めたため、両親の命は救われた。

 

告発市民の両親が自殺を図ろうとした現場。地面に叩き落とされて割れた農薬の瓶(左)と、動揺する両親の姿(右)。2025年8月20日、湖南省永州市寧遠県(映像よりスクリーンショット)

 

本人がいない状況で年老いた両親を「狙う」という、当局による露骨な報復に、ネット上では「出勤は怠けても嫌がらせには積極的」「問題を解決せず、問題提起する人を潰すのが常態」といった皮肉と批判が殺到した。

中国共産党(中共)の「為人民服務(人民に奉仕する)」は最も有名な政治スローガンとして知られる。しかし、そんな「人民のための政府」と嘯く(うそぶく・豪語する)政権が、実際には人民を震え上がらせている。この国では、このスローガンほど空虚な言葉はない。

 

(無人の役所、告発市民宅に押しかけた公安、告発市民の両親が自殺を図った現場)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!