ウクライナのゼレンスキー大統領は、8月27日に法令に署名し、前副首相オリハ・ステファニシナ氏をウクライナ駐米大使に任命した。
同氏はゼレンスキー大統領が同夜に公開したビデオ演説において、「すべての正式手続きが完了した後、本日ステファニシナ氏の任命に署名した」と述べた。さらに「我が国大使館の業務刷新に向けた重要な任務を明示した」と語った。
ゼレンスキー大統領は新任大使に対し、ウクライナとアメリカ間の防衛協定、特にドローン調達などの協力分野を積極的に推進するよう求めた。さらに「ワシントンで締結されたすべての協定、特にトランプ大統領と結んだ防衛分野の協定を全面的に履行することが最も重要だ」と述べ、「ウクライナの長期的安全保障は、アメリカとの関係に大きく依存している」と強調した。
ステファニシナ氏は、ゼレンスキー政権下で欧州・欧州大西洋統合担当副首相および司法大臣を歴任し、西側諸機関へのウクライナ統合を推進する上で重要な役割を担ってきた。
この任命は、対米関係が重要な局面にある中でのものである。また、トランプ米大統領が三年半続くロシア・ウクライナ戦争の終結を模索している時期でもある。
ステファニシナ氏は、6年間駐米大使を務めたオクサナ・マルカロワオ氏の後任である。ゼレンスキー大統領はマルカロワオ氏の長年にわたる貢献に感謝し、チームに留まるよう要請した。
マルカロワオ氏は、財務省や外交部門で約10年の公共サービスを終えるところであり、民間支援や武器供与の推進、議会およびアメリカ民に対する超党派支持の確立に貢献したとされる。
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