警察は最近、中国籍の京都大学大学院生である王立坤を再逮捕した。王は東京で行われたTOEIC英語試験において、偽造された受験証を持って、他人の代わりに試験を受けたとして告発されており、類似の不正行為で逮捕されるのは三度目となる。この事件は、背後に組織的で大規模な不正集団が存在する可能性を示唆しており、社会の大きな関心を引き起こした。
NHKとフジテレビの報道によると、王立坤は今年2月、東京都北区のTOEIC試験会場で、他人の名義で申し込みを行い、偽造された受験証を持って、代わりに試験を受けた疑いが持たれた。
警察の調査によると、王立坤の申し込み情報に似た中国籍の受験者が少なくとも13名おり、全員が同じ住所に住んでいることが確認され、組織的な不正行為の可能性が示唆された。
警察の情報によれば、王立坤は中国のSNSを通じて「代考」ビジネスを勧誘し、代わりに試験を受ける手続きを手配していたとのことだ。ある受験者は、王が中国のコミュニティサイトで「代考サービス」を探し、約5万円(約340ドル)の報酬を支払ったと警察に証言した。
王立坤が5月に初めて逮捕されて以来、警察は類似の事件を次々と摘発し、6月7日には、東京練馬区のTOEIC試験会場で77名の中国籍受験者が同じ住所に登録されており、そのうち3名がイヤフォンや小型カメラなどの禁止装置を持ち込んでいたことが発覚、不正行為の疑いが持たれた。
また、6月22日の東京港区の試験会場でも、18名の中国籍受験者が同じ住所から申し込んでおり、集団的な不正行為が疑われた。
これに対し、警察はこれらの違法行為の背後に犯罪組織が関与している可能性があり、受験者の不正行為を専門に手配していると指摘しており、現在も調査を拡大し、裏での操作の実態を明らかにする構えだ。
TOEIC試験の主催団体である「国際ビジネス交流協会」(IBCC)は調査結果を発表し、過去2年間に803名の受験者が不正行為を行った疑いがあり、その登録住所が王立坤と高い重複率を示していることを確認した。IBCCは、これらの受験者の成績は無効とされ、今後5年間のTOEIC受験資格が取り消されると述べた。
BCCは、受験者の身分確認と試験会場の監視を強化し、同様の事件が再発しないように、さらなる不正防止策を導入する計画であると強調した。
TOEIC(国際コミュニケーションのための英語テスト)は、世界中で通用する英語能力試験であり、主に受験者の職場や学術環境における英語コミュニケーション能力を評価するために使用され、日本では、TOEICのスコアは企業の採用や従業員評価の参考基準として広く用いられる。一部の大学ではカリキュラムや卒業要件の指標としても取り入れられており、一定の実用性と影響力を持つ重要な資格だ。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。