6月21日、トランプ大統領は米軍がイランのフォルドウ、ナタンズ、イスファハンの核施設を空爆し、完全に破壊したと発表した。B-2ステルス爆撃機やMOP爆弾(大型貫通爆弾)、トマホークミサイルが使用された。
トランプ大統領は6月21日、米軍がイラン国内の3か所の核施設を攻撃し、目標を完全に破壊したと発表した。これにより、米軍はイスラエルによるイラン核計画の破壊作戦に直接参加した。
トランプ大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」において、「イランのフォルドウ、ナタンズ、イスファハンの核施設に対し、非常に成功した攻撃を実施した」と投稿した。
さらに大統領は、すべての航空機がイラン領空を離脱し、無事帰還したと強調した。
「我々は爆弾を満載した航空機で、主要核施設フォルドウを含む3つの核施設に対し、非常に成功した攻撃を実行した。すべての機体は無事に帰還した」と述べた。
またトランプ大統領は、「我々の偉大なアメリカの戦士たちに祝福を送る。世界中どこを見渡しても、これを成し遂げられる軍隊は他に存在しない。今こそ平和の時である。この件に注目してくれたすべての人々に感謝する」と語った。
続けてトランプ大統領は「今夜10時にホワイトハウスで、イランにおいて実行した非常に成功した軍事作戦について、全米向けに演説を行う。これはアメリカ、イスラエル、そして世界にとって歴史的な瞬間である。イランは戦争を終結させる必要がある。ありがとう」と投稿した。
さらにトランプ大統領は、「フォルドウはもはや存在しない」と記された他人のSNS投稿を引用した。

トランプ大統領:6発のMOP爆弾を投下と明かす
FOXニュースのショーン・ハニティとのインタビューで、トランプ大統領は、アメリカがイランのフォルドウ核施設に合計6発、各3万ポンドのバンカーバスター爆弾(MOP)を投下したと語った。加えて、米海軍の潜水艦がナタンズとイスファハンの核施設に対し、合計30発のTLAMトマホークミサイルを発射したと明らかにした。
トランプ大統領は、この3つの核施設を完全に破壊したと述べた。
B-2ステルス爆撃機、空爆作戦に参加か
ロイター通信は、アメリカ政府関係者の発言として、B-2ステルス爆撃機がイラン空爆作戦に参加した可能性を報じた。
土曜早朝、B-2ステルス爆撃機がグアムに移動した事実が確認され、作戦への参加が濃厚であるとの見方が広まった。
B-2は、それぞれ3万ポンドのMOP爆弾を2発搭載できる機体であり、この爆弾はアメリカのみが保有している。軍事専門家は、フォルドウのような厳重に防護された地下核施設を破壊するためには、この爆弾が不可欠であると分析している。
アメリカ、攻撃前にイランと外交的やりとり
CBSニュースの報道によれば、アメリカ政府は攻撃の前にイランと外交ルートを通じて接触し、今回の軍事行動があらかじめ計画されたものであり、イラン政権の転覆を意図していないと通達した。
また、同局が先週に伝えたところでは、トランプ大統領はイランの最高指導者アリー・ハメネイ師の暗殺に強く反対していたと、複数のアメリカ当局者が証言している。
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