中国の人権侵害を訴える法輪功学習者 宮城県色麻町議員と面会

2025/01/31
更新: 2025/01/31

1月20日、中国で家族が迫害を受けている張一文(チョウ・イチブン)さん、張述慧(チョウ・ジュツケイ)さん、龔金均(キョウ・キンキン)さん、劉月(リュウ・ゲツ)さんの4人が、宮城県加美郡色麻町議会の天野秀実議長、山田康雄議員と面会した。彼らは、自身の家族が直面している状況や、中国共産党(中共)による法輪功への弾圧や人権侵害の実態を議員に訴えた。

法輪功は、「真・善・忍」を原則とする平和的な修煉法であり、世界中で多くの人々の心身に良い影響を与えている。しかし、中共は25年間にわたり法輪功を弾圧し、学習者に対する大規模な迫害を続けている。数え切れないほどの学習者が拘束され、多くの家庭が引き裂かれ、生体臓器摘出や拷問による死亡事例も報告されている。

日本の議員の反応

色麻町議会の天野議員と山田議員は、4人の法輪功学習者の話を聞き、「肉親が過酷な境遇に置かれていることを知り、心が痛む」と共感を示した。また、「議会で取り上げ、家族の早期救出を求める意見書を出すよう努力する」と前向きな態度を表明した。

天野氏は、昔の中国は素晴らしい国だったが、1989年の天安門事件以降は、あらためて共産主義の邪悪さを認識するようになったと話した。

家族の迫害の実態

張一文さんの母・王乖彦(おう・かいげん)さん

王さんは法輪功を学んで病気が完治し、善良で規律正しい生活を送るようになった。しかし、1999年に中共が弾圧を開始して以来、違法な家宅捜索を受け、洗脳施設、留置場、労働教養所、刑務所に何度も収容された。拘束中は暴行や強制労働を強いられ、顔に傷が残り、頭には無数の腫れができた。また、針で刺される虐待を受け、衣服は血に染まっていた。

2024年4月、王さんは再び警察に連行され、9か月が経過した現在も判決は下されていない。家族との面会も許されず、張さんは何度も留置場や警察に問い合わせたが、母との通話さえ認められていない。

張さんは、「外国政府が、中共の人権侵害を非難することで、母や他の法輪功学習者の救出につながる」と訴えた。

龔金均さんの母・姚佳秀(よう・かしゅう)さん

姚さんは9つの病気を抱え、気性が荒く、家族との関係も悪化していたが、法輪功の修煉を始めたことで病が完治し、性格も穏やかになり、家庭が円満になった。

しかし、中共の弾圧により12年間の不当な禁錮刑を受け、電撃、吊し上げ、38kgの足かせ装着、炎天下での長時間歩行などの拷問を受けた。さらに、でっち上げられた「精神病」を理由に精神病院に送られ、不明な薬物を投与されたと言う。

2019年8月からは、拘束と嫌がらせを避けるため、定住先もなく逃亡生活を送っている。龔さんは、「母の解放を求める声を上げるとともに、中国共産党の脅威と実態をより多くの人に知ってもらいたい」と決意を語った。

張述慧さんの叔母・鐘芳瓊(しょう・ほうけい)さん

鐘さんは先天性血管腫と一過性脳虚血発作を患っていたが、法輪功を学び始めて2か月で完治した。しかし、1999年の弾圧開始後、30回以上の家宅捜索、強制労働所・刑務所への収容、最長11年の不当な実刑判決を受けた。

2002年には公安に連行され、5日間眠ることを許されず、目を閉じると暴行され、冷水をかけられた。飲食も許されず、衰弱した鐘さんは4階から転落し、下半身が麻痺状態となった。しかし、再び法輪功の修煉を始めると、2か月後には立てるようになり、3か月後には歩けるようになった。

2024年6月27日、鐘さんは四川省成都留置場に拘束され、家族との面会も許されていない。張さんは、「中国共産党は嘘ばかりで、決して信用できない。その実態を海外の人々にも知ってほしい」と強調した。

劉希月さんの妹・劉聡(りゅう・そう)さん

劉聡さんは、法輪功を修煉し始めてから性格が穏やかになり、職場でも高く評価されていたが、中共が法輪功を不当に迫害し始めてから、繰り返し嫌がらせや拘留、虐待を受けてきた。2024年7月12日、法輪功学習者であるという理由で、警察に不当に逮捕され、また、劉聡さんの夫・欒長輝(らん・ちょうき)さんも2021年7月に逮捕され、4年の不当な刑を宣告された。

劉聡さんは過去にも、朝5時から夜10時までの強制労働や、極寒の環境での監禁、刑務所の規則を何百枚も書かされ、完了しない限り食事を許されないといった非人道的な扱いを受けていた。

劉希月さんは、「妹は、前にも不当に拘束され、強制的な血液検査をされたことがあり、4年後に釈放された。今回の拘束で妹が臓器収奪の対象にならないか心配だ」と述べ、「より多くの日本人に、法輪功学習者が受けている迫害を知ってほしい」と訴えた。