外務大臣「日中関係の前進に期待」 いっぽう問題は山積

2024/12/06
更新: 2024/12/06

岩屋毅外務大臣は、日中関係を議論するフォーラムで早期の中国訪問に意欲を示し、両国関係の前進に期待を表明した。いっぽう日中間には問題が依然として山積している。

12月3日~5日、日本のNPO法人が主催する「東京-北京フォーラム」が東京で開催された。岩屋大臣は開会式のスピーチで、「日中関係は再び前に力強く進み始めた」と述べ、中国による日本人の短期滞在ビザ免除措置の再開を評価した。

しかし、日中関係には依然として多くの課題が存在している。

1)安全保障上の懸念 中国の軍事力強化や東シナ海、南シナ海での活動拡大。

2)領土問題 尖閣諸島をめぐる対立。

3)歴史認識の相違 過去の歴史解釈をめぐる対立。

4)相互不信 両国民の相手国に対する印象悪化。

5)日本人拘束問題 中国による日本人ビジネスパーソンや研究者の拘束。

6)経済と安全保障のバランス 経済的な緊密関係と安全保障上の懸念のジレンマ。

その他、最近では、上海での日本人男子児童惨殺事件、靖国神社での器物損壊事件、100km/h を超える飲酒運転での暴走で日本人が亡くなった死亡事故など、中国人が起こした事件が多発しており、日本国民が手放しで日中関係の前進を望む状況ではないだろう。
 
これら最近の事件の背景には中国を支配した中国共産党政権による反日教育の影響が多分にあると指摘する中国問題専門家も多い。

日中関係の改善には慎重なアプローチが必要だ。米中対立も進む中、日本の毅然とした姿勢が期待される。
 
 



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エポックタイムズ記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。