暗殺未遂事件でトランプ氏 FBI面談に同意

2024/08/01
更新: 2024/08/01

トランプ前大統領が、FBIによる聴取を受けることになった。これはトランプ氏に対する暗殺未遂事件の捜査が進行中であることを示し、FBIが犯行の背後にある動機を解明するための通常の調査手続きの一環だ。

FBIピッツバーグ支部の特別捜査官ケビン・ロジェック氏は「前大統領が面談に応じることで、他の被害者と同じプロセスを経ることになる。私たちは被害者支援サービスを提供し、トランプ氏の視点から事件の状況を把握することを望んでいる」と述べた。

7月13日にペンシルベニア州で開催された選挙集会で、トランプ氏は銃撃を受けたが、幸いにも一命を取り留め、右耳に軽傷を負った。この事件で、50歳の元消防士のコリー・コンペラトーレ氏が死亡し、74歳と57歳の2人の男性は重傷を負ったが、先週には両者ともに退院している。

FBIは7月26日に、トランプ氏の右耳の負傷が弾丸またはその破片によるものであることを公表した。

犯人のトーマス・マシュー・クルックス容疑者についてケビン・ロジェック氏は「私たちの調査結果によれば、犯人は発電所、大規模な銃撃事件、即席爆発装置(IED)、そして今年初めに起きたスロバキアのロベルト・フィツォ首相暗殺事件についての情報を検索していたことが明らかになった」と述べた。

ロジェック氏によると、450回以上の面談を経て、FBIは20歳の銃撃犯トーマス・マシュー・クルックスに関する詳細な情報を収集した。犯人の両親は捜査に積極的に協力しており、銃撃事件について事前に知ったわけではないと彼らは述べている。FBIは彼らのこの主張を信じている。

バイデン大統領は29日にワシントンを離れ、アメリカの「公民権法」公布60周年の記念行事に出席するため、テキサス州へ向かい、アメリカ元大統領リンドン・ジョンソン図書館で演説を行った。

2024年のアメリカ大統領選挙まであと100日となった。バイデン大統領が再選を目指さず、大統領選から撤退した後、カマラ・ハリス副大統領が支持を集めている。

最新の世論調査によると、ハリス氏が候補に名乗りを上げてから、民主党と共和党の支持率の差が縮小し、バイデン氏がトランプ氏に対して6ポイント差で後れを取っていたのが、2ポイント差まで接近したことが示されている。

分析家たちの見解では、11月5日の選挙の結果は、まだ決めかねている浮動票を持つ州の有権者の意向に大きく影響される見込みだ。