「億万長者がどう考えようと関係ない」 バイデン大統領「候補辞任説」を断固として否定

2024/07/09
更新: 2024/07/12

「私の出馬に反対するなら、予備選で挑戦しろ」と一蹴

ジョー・バイデン米大統領は、2024年7月7日、ペンシルベニア州ハリスバーグ国際空港に到着後、地元関係者とセルフィーを撮影した。バイデン大統領は、大統領選テレビ討論後に民主党内で浮上した「候補辞任説」を断固として否定し、党内の結束を呼びかけた。

8日(現地時間)、バイデン大統領は民主党議員に宛てた書簡で、「メディアや各方面でのあらゆる憶測にもかかわらず、私は最後まで予備選を戦い抜き、ドナルド・トランプを打ち負かすために尽力する」との決意を表明した。

ジョー・バイデン米大統領が自身のソーシャルメディアアカウントで公開した手紙|X

バイデン大統領は書簡で、過去10日間に党指導部、選出された公職者、議員、民主党有権者と対話し、彼らの懸念を聞いたと述べた。そして、「民主党の候補指名手続きを経て、有権者は明確かつ断固とした意見を示した。私は全体の候補指名プロセスで総投票の87%にあたる1400万票以上を獲得し、約3900名の代議員を確保した」と、指名が確実であることを強調した。

続けて、候補指名は代議員が決定する問題であり、メディアや専門家、高額寄付者が決定するものではなく、有権者だけが決定権を持つと強調した。バイデン大統領は、この書簡全文をソーシャルメディアのエックス(旧ツイッター)に公開し、社会的な議論を醸した。

「今後の進むべき道についての議論は1週間以上行われてきたが、もう終わりにすべきだ。我々には一つの使命がある。それはドナルド・トランプを打ち負かすことだ」とバイデン大統領は述べ、民主党員に結束を呼びかけた。

先月27日にCNNが主催した2024年大統領選の初のテレビ討論会で、バイデン大統領は共和党予備候補のトランプと90分間にわたって討論を繰り広げた。討論後、一部の民主党議員やメディア、政治評論家はバイデン大統領の敗北を宣言し、出馬撤回を求めた。彼らはバイデン大統領の認知能力が大統領職を遂行するのに問題があると指摘した。

バイデン大統領はMSNBCとのインタビューで、候補辞退要求に対する不快な心情を隠さなかった。「億万長者がどう考えようと関係ない。私は党のエリートたちに非常に失望している。彼らは自分たちが多くのことを知っていると思い込んでいる」と述べ、「私の出馬に反対する者がいるなら、大統領選に出馬して全国大会で私に挑戦しろ」と反論した。

バイデン大統領は初のテレビ討論会後、以前よりも積極的に支持層の結束を図っている様子だ。先週、ホワイトハウスに24人の民主党知事を集め、「忠誠の誓い」を再確認した。また、チャック・シューマー上院民主党院内総務、ハキム・ジェフリーズ下院民主党院内総務などの重鎮と会い、事態解決策を議論した。

バイデン大統領は任期中、回避していたと記者たちから非難されていたメディアインタビューにも応じ、ABCとのインタビューで討論当日の健康状態が良くなかったと説明し、「通常の会議では十分に聞いて正しい判断を下している」と述べた。高齢論争を終わらせるために認知能力検査を受けるかという質問には「毎日認知能力および神経検査を受けている。誰も私に認知能力検査が必要だと言わなかった」と明確に拒否の意思を示した。

徐天睿
エポックタイムズ記者。日米中関係 、アジア情勢、中国政治に詳しい。大学では国際教養を専攻。中国古典文化と旅行が好き。世界の真実の姿を伝えます!
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