「天安門事件35周年」に際し、米ロサンゼルスにある中国領事館前で4日(現地時間)、中国共産党に対する抗議デモや集会、犠牲者を追悼するイベント「キャンドルナイト」などが開かれた。イベントには600~700人が集まり、過去最多の来場数を記録したという。
参加者のなかには、中国共産党軍隊が戦車を使って学生や市民を殺したことの罪を暴露するために、戦車の模型を持参して展示する人もいた。
中国社会民主党の劉因全主席は、記者団に対し、「自分は渡米して24年、毎年この記念活動に参加してきた。昔は参加者は多くてもせいぜい2、300人、しかし見ての通り、今日はこんなにたくさんの方々が参加している」と語った。
劉主席によると、「かつての共産党の洗脳を信じている『小粉紅』といわれる華人たちも、今は、イベントに参加するようになっている。彼らは自分がどのようにして反共陣営に加わったのか、その経緯をスピーチしている」という。
米国在住の著名な人権活動家・界立建氏をはじめとする参加者たちは64の精神を象徴する「たいまつ」に点火し、「この燃え盛る民主主義の聖火は世代から世代へと受け継がれていく」とした。
民主主義活動リーダーは言う!「中国共産党の崩壊は近い」
中国民主党連合総部の鄭存柱(ていそんちゅう)主席は、「このイベントには若者も多く来場している。中国経済の全体がすでに崩壊している、中共は嘘や武力に頼ってその統治を維持しているだけだということを多くの人がすでに気付いているのだ」と話す。
「しかし、そのような統治支配は決して長続きはしない。中国共産党の崩壊はすぐそこまで来ているはずだ」
「いま中国では街に出て抗議する人が多くなった。人々は現政権の統治に絶望しているのだ。河やビルの上から飛び降り自殺する人も多く、自殺者が続出する一部の橋には、警察が常駐するようになった。このように、絶望する中国人はどんどん増えている。中国人民を絶望的な状況に追い込んだ理由は、中共(中国共産党)による独裁統治だ」
「一刻も早く中共による独裁を終わらせること、これは中国人民にとって唯一の救いの道となる」として、鄭主席は団結を呼びかけた。
90年代以降、中国で生まれた趙妍さんの場合、米国に留学中(2019年)初めて天安門事件の悲劇を知った。
「初めてそんな事件が起きたことを知ったその日の夜、涙が止まらなかった。自分はこの瞬間まで完全に中共によって洗脳され、情報を遮られていたことがようやくわかった」「中共は悪魔、あるいは全人類にとっての共通の敵のようなものだ、中共が統治する中国にはいかなる希望もない」と趙妍さんはいう。
また、イベントには中国国内(4年前)で天安門事件を追悼したがために警察に逮捕され、警察署内で拷問された経歴を持つ河南省出身の朱高峰さんも参加した。
朱さんは中共当局による迫害から逃れるために昨年1月米国へ密入国し、「このイベントにはこんなにたくさんの人が参加している。これはつまり、天安門事件の真相を知って中共による独裁政権に反対する人がどんどん増えている証拠だ。人々は、自由や民主を待ち望んでいる」と話した。
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