このほど、中国の江蘇省蘇州市常熟市にある公園が、公開から5か月足らずで取り壊されたことがわかった。
同公園は当局が約1700万元(約3.6億円)を投じて建設したもので、今年初めに一般公開されていたが、4月28日になると突然フェンスに囲まれ、後に取り壊されて更地に戻されたと中国メディアが報じている。
地元民によると、取り壊された公園には芝生や樹木や大きな石のほか、フィットネス器具、ランニングコースなど多くの施設が建設されていたが、いまではほとんどが破壊された。
現地当局の職員によると、「公園が取り壊しになった原因は、その土地が公園建設に適しない『農地』であったため、公園を取り壊して農地に戻す」という。
「こんな土地使用手続きすら整っていないプロジェクトに誰が許可を与えたのか?」「人民の労力で得た金の無駄遣い」などと、SNSでは非難が殺到している。
世論の圧力を受け、この件は腐敗などを取り締まる部門が「調査に乗り出している」と報じられている。
中国共産党当局による「耕地改造」運動により、四川省成都市が341億元(約7370億円)かけて建設した「環城公園」も取り壊された。
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