大阪市の天王寺動物園でオスとして飼育されていたカバの「ゲンちゃん」が、実はメスだったことが判明した。動物園が18日に発表した。
動物園によれば、ゲンちゃんは2017年にメキシコのサファリパーク「アフリカンサファリ」から来園。現地の担当者から性別は「オス」だと説明を受け、輸入に必要な書類にも「オス」だと表記されていたことや、当時はまだ5歳で外見からは性別の区別がつかなかったため、これまでオスとして飼育してきたという。
しかし、年齢を重ねてもオス特有の行動が出ないことや、生殖器が目視で確認できないことから、飼育員は不思議に思い、今年4月に外部の調査機関にDNA鑑定を依頼したところ、16日にメスだと確認された。
天王寺動物園は「今回の結果を受け、導入動物の性別を再確認する重要性を認識し、二度とこのようなことがないよう気を引き締めてまいります」としている。
いっぽう、これまでも来園者に親しまれてきた「ゲンちゃん」の名前は変更しないとし、「今後も変わらずゲンちゃんに会いに来ていただければと思います」と呼びかけている。
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