Hyonhee Shin
[ソウル 1日 ロイター] – 韓国の尹錫悦大統領は1日、医学部の定員増に反対する医師らとの対話に応じる姿勢を示す一方、政府案に反対する医師らが医師不足を解消するための合理的な代替案を提示していないと批判した。
尹氏は国民向け演説を行い、医療改革案について妥協点を探る姿勢を初めて示した。
研修医の職場離脱がもたらした混乱に謝罪したが、医療関係者は公衆衛生よりも自分たちの利益を優先していると批判した。
「より適切で合理的な解決策を提示してくれれば、われわれはいくらでも話し合える」と述べ、「より良い意見と合理的な根拠を示せば、政府の方針はより良い方向に変わる可能性がある」と述べた。
全国の約1万3000人の研修医の90%以上が政府の医学部の定員拡大に反発して2月20日以降職場を離脱している。政府は医学部の学生の定員を2025年度の入学から2000人増やし、約5000人にする方針を示している。
一部の医療関係者は、尹政権が事前協議を怠ったとし、政府の計画は研修医の低賃金など現状の改善にはほとんど役立たないと指摘する。
尹氏は一部の医師団体の主張に反論し、医療改革がなぜ不可欠なのかを強調。「増員枠の縮小を主張したいのであれば、集団で行動するのではなく、確かな科学的根拠に基づきまとまった案を提示すべきだ」と述べた。
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