[ワルシャワ 27日 ロイター] – ポーランドのテルス農業相は27日、ウクライナ産穀物禁輸を巡る同国との対立について、解決に向けた協議が順調に進んでいると述べた。
昨年のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、同国産の穀物・食料輸入が急増したため、ポーランド、ハンガリー、スロバキアは輸入を禁止し、国内農家を保護。ポーランドは禁輸措置を延長し、同盟国であるウクライナとの関係は悪化した。
テルス氏はウクライナのソルスキー農業政策・食料相とオンラインで会談。その後の記者会見で「将来についての協議を喜ばしく思う。お互い冷静になり、対話は恐らく良い方向に向かっている」と述べた。
ウクライナ農業省は、両農相が1週間内にさらなる協議を行う予定だと明らかにした。
ポーランドは10月15日に総選挙を控えており、同国政府はより強い姿勢でウクライナに臨むよう、極右勢力から圧力を受けている。
各国の禁輸措置延長に反発したウクライナは世界貿易機関(WTO)に提訴したが、ポーランドは撤回を求めている。
ウクライナのカチカ通商代表はポーランドとの協議を建設的だと評価した上で、穀物輸入に対するこうした制限措置が今後繰り返されない保証を望むと述べた。
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