香港のキッズ衣類メーカー「チッキーダック(Chickeeduck)」の創業者である周小龍氏は3月24日、自身のFacebookで「チッキーダックの『アート生活グッズ』の香港荃灣(せんわん)店は4月10日に閉店します」と宣言した。
「皆さん、写真を撮りに来て」
周氏は「著作権を気にせず、ぜひご来店されて店内の作品を撮影してください。写真は好きに使っていただいて構いません。作品たちを歴史に残す手助けをしていただければ、感謝感激」と呼び掛けている。
まもなく閉店をむかえる「アート生活グッズ」の荃灣店の店内には、高さ約180センチの巨大な「民主の女神」の半身像がある。このチェーン店は香港の民主化運動に関連したアート作品を、数多く展示していることで有名だ。
荃灣店は2021年5月に開業した。ところが、オープン3日目には捜査令状をもつ数十人の国家安全局職員や警察官によって、2時間に及ぶ「捜索」を受けた。
チッキーダックは過去4年間、中国共産党やその傘下の官製メディア、および香港政府などから槍玉に挙げられ、様々な妨害を受けてきた。そのため経営困難となり、やむなく閉店に至ったという。
同店のスタッフは「実をいうと、もうボロボロだ」と明かすものの、それでも「怖くない。辞めない」という。長年苦労を共にしてきたスタッフに囲まれて、周氏は本当に幸せだと話した。
3月26日に大紀元・香港の時事報道番組「珍言真語」に出演した周小龍氏は、荃灣店の閉店理由について、次のように明かした。「(中共および香港政府)当局による弾圧で閉店に追い込まれた。本当は悔しい」。
チッキーダックの「アート生活グッズ」の最後の店舗である「(香港)銅鑼灣店」は6月末に閉店する予定だという。
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