カリフォルニア州オレンジ郡の親権団体「カリフォルニア教育連盟(California Alliance for Education)」によると、2020年1月から2022年10月にかけて、23人の生徒(うち小学生8人)が親のインフォームド・コンセント(説明と同意)なしに地元の学区で「社会的性転換」を開始していたという。
同連盟は、ニューポートビーチとコスタメサの幼稚園から12年制学校までを統括している「ニューポート・メサ統合学区」から、数百ページのメールと文書を入手した。
同連盟のある親権擁護者が、報復を恐れてキム・デイヴィスというペンネームでエポックタイムズに内情を語った。彼女によると、23件すべてにおいて、親は子供の「ジェンダーサポートプラン(GSP)」の開始について知らされていないか、知らされても同意していなかったという。
「これらのジェンダーサポートプランはすべて、親に知られることなく生徒に提供された。その後生徒は、親を会合に参加させるか、あるいは親に知らせるかを尋ねられる。つまり、生徒がそれを決めるのだ。23人の子供のうち、後から知った親がいた可能性はあったにせよ、社会的性転換のプロセスが親の関与なしに開始されていたことを電子メールは示している」
「社会的性転換」とは、学生の名前、代名詞(he/she)、メールアドレスを変更し、ノンバイナリー(自らを男女区別に当てはめたくないという考え)、またはトランスジェンダーの新たなアイデンティティを反映させることを指す。
エポックタイムズが入手した電子メールでは、以下のような出来事が明らかになっている:
– 学区は、親の同意なしに生徒とGSPを開始するために、小学校にメンタルヘルス・カウンセラーを設置する計画を立て、小学校の校長と生徒サービス責任者が、GSPを支援するためにカウンセラーを加えることを話し合った。メールでは、校長がカウンセラーに対し、最初に保護者の同意を得ることはせずに、小学生と「つながりを築き」、自身が望む代名詞(he/she)について尋ねるよう指示している。
– 地元のLGBT活動家が、親の意向に反して小学生の社会的性転換を推し進めた。
– 小学生が親の同意なしに社会的性転換をさせられた。あるケースでは、母親が望まなかったのにもかかわらず、学校側が子供の社会的性転換を進めた
– ある生徒サービス責任者は、学区内の小学校でカウンセラーによる500件以上のメンタルヘルスのチェックが進行していることを祝った。
– 学区は小学校6年生のサイエンスキャンプなどのお泊まりキャンプの部屋割りを、生物学的性別ではなく、性自認に基づいて行った。
– 両親に知られたくないという生徒側の理由で、ある高校生の両親がジェンダーサポートの会合に出席しなかった。
また、公開記録によると、「性の健康と権利に関するアクションカナダ(Action Canada for Sexual Health and Rights)」という進歩的な組織が制作した、「ジェンダーとセクシュアリティの銀河系(Gender and Sexuality Galaxies)」と呼ばれる活動資料が学区のカウンセラーや心理学者に送られたという。ある中学校のメンタルヘルス担当者1人がこれに反発している。
デイヴィス氏は「10種類の性自認と12種類の性的指向の選択肢を提示する、『ジェンダー表現の無限の可能性』を示したカラフルな資料が、2021年『国際トランスジェンダー認知の日』である3月31日にカウンセラーと心理士に配布された」と述べている。
この文書は、指導者が生徒に「自分はジェンダー銀河とセクシュアリティ銀河に存在する宇宙旅行者だ」と想像させるよう伝えている。生徒は「自分なりの惑星探査や宇宙探査の物語を描く」よう教わるという。