[ワシントン 6日 ロイター] – マッカーシー米下院議長(共和党、カリフォルニア州選出)が数週間以内に台湾の蔡英文総統と米カリフォルニア州で会談する予定であることが分かった。2人の関係筋がロイターに語った。
関係筋によると、蔡総統は中米訪問に向け乗り換えで立ち寄るカリフォルニア州のロナルド・レーガン大統領図書館から講演を打診されており、米国内で会談が行われる可能性が高いという。
関係筋の1人によると、会談は4月に実現する公算が大きい。ただ、マッカーシー氏が将来的に台湾を訪問する可能性は必ずしも排除できないという。
米国での会談について最初に報じた英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、中国の反発を回避するため蔡総統がマッカーシー氏を説得。台北ではなくカリフォルニア州での会談を要請したという。
今回の会談計画が、中国の反発を避けるためのものかどうかを含め、マッカーシー氏の事務所からはコメントを得られていない。
マッカーシー氏は6日に行ったCNBCとのインタビューで、台湾を訪問するかどうかについてはコメントせず、計画があれば発表すると応じるにとどめていた。
マッカーシー氏は昨夏、下院議長に選出された場合に台湾を訪問する意向を公言していた。
在米ワシントンの台湾連絡事務所はロイターに対し、会談に関し「共有できる情報はない」とし、「蔡総統による外交的同盟国への訪問や米国での乗り継ぎに関する準備は通常の慣例に従って行われる」と応じた。
在ワシントン中国大使館およびロナルド・レーガン大統領図書館からはコメントを得られていない。
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