豪州の退役軍人に対し、中国軍の訓練に協力するよう打診を受けた問題をめぐって、リチャード・マールズ(Richard Marles)豪国防相は9日、緊急調査を行っていると明かし、「退役軍人に関する政策の審査」を国防省に命じたと発表した。
英国では、数十人の元パイロットが中国軍で教官として勤務し、高額な報酬を得ていることが明らかになった。
これを受け、マールズ国防相は同省に対して調査を命じた。
「これまでに得た情報には、この問題に対処する現行の国防政策と手続きの妥当性を調査する必要がある」という。
マールズ氏は「国防省職員は退役しても、国防機密を保持する義務がある」と強調した。
これに先立ち、国防省高官は上院評価委員会の公聴会で、「豪国防軍の元軍人が中国から接触された可能性がある」と指摘した。
「高度な訓練を受けた我々の人員は非常に魅力的なターゲットだ」と話した。
マールズ氏は、オーストラリア人が中国軍に訓練を提供したかどうかの質問については回答を避けた。
米当局の要請を受け豪州警察は先月、米国の元戦闘機パイロットであるダニエル・エドマンド・ダガン容疑者(54)をシドニーで逮捕した。同容疑者のLinkedIn(リンクトイン)のプロフィールには、「2017年から中国の青島で、総合航空コンサルティング会社『AVIBIZ有限公司』の責任者を務めている」と紹介されている。
(翻訳編集・李凌)
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