河野太郎デジタル相は13日の記者会見で、現行の健康保険証を2024年秋をめどに廃止し、マイナンバーカードと一本化すると発表した。運転免許証との統合も前倒しで進めることを検討していると述べた。
マイナンバーカードと保険証を一本化することで、転職や引っ越しの際の手続きが不要となる。また、医療サービスを受ける際の利便性も高まるという。「マイナンバーはいわばパスポートの役割を果たす」と河野氏は述べた。
政府は21年10月から「マイナ保険証」の運用を開始し、医療情報の紐づけなどを行ってきた。
取引の際に本人確認が必要となる金融機関等に対しては、23年5月16日から公的個人認証サービスの利用を開始する。本人の同意を前提として、住所等の基本4情報を提供する。
マイナンバーカードの電子証明書機能をスマートフォンに搭載することで、カードを所持していなくても証明書申請が可能となる。OS「アンドロイド」を搭載するスマートフォンを対象に、23年5月11日からサービス提供を開始する。
運転免許証との一体化も、2024年度末の時期に前倒しできないか、警察庁と検討を進めると河野氏は述べた。
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