[東京/ソウル 6日 ロイター] – 韓国軍合同参謀本部は6日朝、北朝鮮が平壌周辺から2発の短距離弾道ミサイルを東岸沖へ発射したと発表した。北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのはここ12日間で6回目。国連安全保障理事会が緊急会合を開いたばかりだった。北朝鮮が異例の頻度で試射を繰り返す中、米軍は空母を再び日本海(東海)に展開することを決めた。
北朝鮮は午前6時台に相次ぎミサイルを発射。日本の防衛省によると、1発目は最高高度約100キロ、飛翔距離約350キロ。2発目はそれぞれ約50キロ、約800キロだった。2発目は変則軌道で飛翔した可能性があり、1発目については分析中という。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。
岸田文雄首相は官邸で記者団に対し、「9月末から6回目の発射であり断じて容認できない」と語った。日本政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。防衛省で会見した浜田靖一防衛相は、警戒監視を続けるとした上で「反撃能力も含めあらゆる選択肢を排除せず検討し、防衛力の抜本的な強化に取り組む」と述べた。
米韓が大規模な軍事合同演習を5年ぶりに実施し、ハリス米副大統領が訪韓する中、北朝鮮はミサイルの試射を繰り返している。直近では4日、5年ぶりに日本上空を通過するミサイルを発射した。中距離弾道ミサイル(IRBM)とみられており、日本政府は過去最長の飛翔距離だったと分析している。
韓国軍によると、米軍は空母ロナルド・レーガンを再び日本海(韓国名:東海)に配置することにした。
国連安保理は5日、日本を飛び越えた4日のミサイルについて緊急会合を開催。トーマスグリーンフィールド米国連大使は、中国とロシアが安保理による制裁強化から北朝鮮を守っていると非難した。
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