中国共産党による法輪功迫害は今年で23年目を数える。中国本土では法輪功学習者が拷問や臓器の強制摘出で死亡した。米国務省や議員は、非人道的な弾圧を非難する声明を発表した。
米国務省の「国際宗教自由オフィス」は21日、中国が1999年7月20日から継続する、精神修養法・法輪功の学習者に対する残忍な迫害を批判した。「平和的な学習者に対する虐待や投獄、拷問は容認できるものではなく、終わらせなければならない」と強く求めた。
米信教自由担当特任大使ラシャド・フセイン氏は同日、「私は法輪功の人々とともにある。昨日、中国当局による法輪功迫害から23年が経過した。何千人もの人々が拷問を受け、投獄され、信仰を放棄するよう迫られた。この不公正な政治運動は終わらせなければならない」とのメッセージを発表した。
米議員からも法輪功迫害の即時停止を呼びかけている。テッド・クルーズ上院議員(共和党)は声明で「中国共産党は長きにわたり、権力を乱用し、法輪功を修煉する人たちに対して恐ろしい人権侵害を行ってきた」と述べた。「過去20年間、何千人もの法輪功学習者が中国共産党によって投獄され、拷問され、殺害された」。
その上でクルーズ氏は、「しかし、容赦ない迫害よりも、中国がその残虐行為を平然と行っていることの方が、おそらくもっと不穏であろう。私は中国の法輪功学習者に対する非人道的な扱いをはっきりと糾弾し、中国共産党に彼らの生命と自由を守るよう要求する」と述べた。
エレノア・ホルムズ・ノートン下院議員(民主党)は、「私はこの場を借りて、法輪功学習者への迫害に反対するだけではなく、自らの信念のために命を落とした人々を追悼したい」と述べた。「私は法輪功学習者を含め、中国で自由を求める多くの人々を支持する。あなた方の声を聞き、今日も明日も、あなた方と共に立ち上がる」。
ガス・ビリラキス議員(共和党)は、中国共産党は23年間にわたって中国の法輪功学習者を暴力的に粛清してきたと指摘。「国連に対し、中国を国連安保理から排除するために必要な行動をとるよう促す決議案を提出する」考えを示した。
そして「我々は中国の蛮行に対する責任を追及し続け、違法行為はもはや許されないという断固たる態度を取らなければならない」とビリラキス氏は述べた。「米国は原則と勇気の灯台であり続ける必要があり、人類の基本的人権を守り、促進していかなければならない」。
法輪功は法輪大法とも呼ばれ、真善忍を重んじる中国の伝統的な修煉法。1992年に伝え出されてからは急速に人気を博したが、これを脅威とみなした江沢民によって、1999年7月20日から大規模な弾圧を受けている。
2019年、英ロンドンで開かれた「中国民衆法廷」は、中国共産党が臓器を売る目的で、投獄された法輪功学習者を殺害していることを認定した。テッド・クルーズ氏はこの臓器の強制摘出問題について、共産党政権は「恐ろしい」行為を「反省することなく」続けていると指摘した。
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