米補佐官、中国外交トップに懸念伝達 北朝鮮制裁巡る拒否権発動に

2022/06/14
更新: 2022/06/14

[ワシントン 13日 ロイター] – 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、ルクセンブルクで中国の外交担当トップの楊潔チ共産党政治局員と会談し、中国が5月に国連で北朝鮮に対する追加制裁決議案に拒否権を行使したことへの懸念を伝えた。

4時間半の会談後、米政府高官が記者団に明らかにした。

高官によると、サリバン氏は北朝鮮問題について「米中が協力できる分野だと考えている」とも伝えた。

両氏は5月後半に電話で会談しており、サリバン氏はその後、バイデン大統領と習近平国家主席が近く電話会談する可能性があると述べていた。現時点でそうした会談の発表はない。

米高官は、10日の国防相会談など両国は高官級の対話を維持していると説明。米中首脳会談や電話会談の可能性が協議されたかとの問いには「今後数カ月間に追加の会談が行われる可能性があるが、現時点で具体的な予定はない」と答えた。

ホワイトハウスはこれより先、13日の会談で両国間の競争を管理するための対話手段の確保を呼びかけたと発表。「5月18日の電話会談に続く今回の会談では、世界・地域の安全保障問題や米中関係の重要課題について率直で実質的、かつ生産的な議論が行われた」とした。

Reuters
関連特集: 北朝鮮特集