[17日 ロイター] – ロシア軍の苛烈な攻撃に耐えていたウクライナ南東部マリウポリがロシア側の管理下に入り、最後まで抵抗していたウクライナ兵が立てこもっていたアゾフスターリ製鉄所から出てきた。ウクライナ政府は、兵士の退避に取り組むとしているが、今後は行方は不透明だ。
ウクライナ軍参謀本部は17日未明、製鉄所を防衛する守備隊の任務を終了したと表明。善戦が伝えられる中で、大きな失点となった。
ロシア国防省は17日、製鉄所に立てこもっていたウクライナ兵について「過去24時間に265人が投降した。うち51人は重傷を負っている」と表明した。ウクライナ側は、264人が製鉄所を離れたと説明した。うち53人が負傷しているとした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は早朝の演説で「兵士の命を救えることを希望する。中には重傷を負った者もいる。彼らは手当てを受けている」などと述べた。
ウクライナ国防省のマリャル次官によると、53人の負傷兵が東部の親ロシア派支配地域ノボアゾフスクの病院に搬送され、約211人は同じく親ロ派地域のオレニフカに移送された。マリャル次官は、全員がロシアとの捕虜交換する場合の対象になると説明した。
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