中国共産党、常態化している法輪功学習者への性的虐待

2022/04/14
更新: 2022/04/14

法輪功迫害から今年で23年が経つ。学習者に信仰を放棄させるため、中国共産党は凄惨な性暴力を含むさまざまな拷問を用いてきた。中国の著名な人権弁護士・高智晟氏は「ほぼ全ての女性の性器と胸、全ての男性の性器が、この最も下劣な性的暴行という迫害の対象になっている」と証言している。

男性学習者への性暴力

3月1日、法輪功学習者の周向陽さんは中国北部の都市、天津にある悪名高い天津濱海刑務所から釈放された。不正な逮捕で7年間服役していた。訴状のなかで、刑務所で受けたさまざまな拷問について悲痛な思いを綴っている。

周さんは服役期間中、電気棒で感電、強制給餌(灌食)、性的虐待などさまざまな拷問を受けてきた。不当拘束に抗議してハンガーストライキを行った際には、灌食を日常的にうけるようになり健康状態が悪化。歩くこともままならなくなったという。

受刑者からは性暴力を受けた。2人の受刑者に押さえつけられ、体液がにじみ出るほど何度も乳首を強くつねられたという。法輪功情報サイト「明慧ネット」によると長時間、性器を圧迫され、患部が化膿して腫れ上がり変形した。尿を混ぜ込んだ流動食を喉に流し込まれたこともあった。

また手袋をした手を肛門から直腸にかけて強い力で突っ込まれる拷問も受けた。手袋は唐辛子スプレーを施されていたこともあった。周さんが激痛で叫べば彼らは口を塞いだという。

周さんは2003年にも不当に懲役9年の実刑判決を言い渡されている。その際も全身傷だらけになるまで一晩中スタンガンで電気ショックを与えられたり、灌食される等の拷問を受けた。迫害に抗議するためハンガーストライキを行ったため体重は40キロまで落ち、大小便さえ自己管理できないまで衰弱していたという。

周さんの妻、李珊珊さんも法輪功学習者であるという理由だけで6年の実刑判決を言い渡されている。

法輪功学習者の周向陽さん(左)と妻の李珊珊さん(右) (Minghui.org)

悪名高い刑務所

周さんが拘束されていた天津濱海刑務所は中国共産党による法輪功学習者への迫害を実施する悪名高い施設として知られる。

2020年3月、法輪功学習者の李少臣さんは同刑務所で4年半の服役中、77歳で死亡した。明慧ネットが報じた。中国当局の透明性の欠如と意図的な虐待により、死因は明らかにされていない。

2011年7月、法輪功学習者の李希望さんは入所から10日後、拷問により49歳でこの世を去った。李さんの直接的な死因は「地錨」という拷問のためだった。両足を130度に開き、足首を地面に固定された状態のまま、両手を片方の足首に縛り付けられるというものだ。明慧ネットによると、10時間以上この姿勢を取らされた後、死亡が確認されたという。

中国の刑務所における法輪功学習者に対する拷問の一種。被害を受けた学習者の話をもとに明慧ネットがイラスト化した (Minghui.org)

李さんの妻である陳麗豔氏はその後、明慧ネットに文章を寄せた。夫は死亡したとき、額と頭は膿疱で覆われ、両目は見開かれ、口も開いていたという。「どれほど辛い思いをしたか」と記している。
 

米国をはじめ国際関係担当。