9日の韓国大統領選で、最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が10日、第20代大統領に当選した。 尹氏はソウルで演説し「大統領当選者として新たな政府を準備し、大統領職を担えば、憲法精神と議会を尊重し、党と国民に仕える」と抱負を伝えた。
尹氏は10日の午前3時50分ごろ、98%の開票を終えた時点で、得票率48.59%、1604万票を得て、事実上当選を確定させた。与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏が約47.79%、 革新系野党の「正義党」沈相情(シム・サンジョン)氏は2%弱だった、
尹氏は元検察トップ。これまで親中国的な傾向を示してきた左派の文在寅政権と違い、尹氏は日米関係強化に焦点を合わせてきた。 特に「経済安全保障」を強調し、独自の技術を最も多く保有している日本、欧米との協力体制を構築する方針だ。 早期に日米豪印4か国戦略枠組み(クアッド)の韓国加入を働きかける見通し。
尹氏は、日韓関係についても改善の意志を持続的に表明してきた。3日のテレビ討論会では日本との関係を聞く質問に対して「民主党政権は、親中、親北朝鮮の屈従外交で米韓関係と日韓関係があまりにも崩壊し、正常に戻ることが優先だと思う」と述べ、当選したら日米韓における関係改善の意志を示した。
韓国中央選挙管理委員会の集計によると9日午後7時30分、韓国国内の1万4464か所の投票所で行われた第20代大統領選挙の投票率は77.1%。2017年の第19代韓の最終投票率(77.2%)よりも0.1%低かった。
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