[21日 ロイター] – 英豪系の資源大手リオ・ティントは21日、電池材料事業の構築に向け、リンコン・マイニングからアルゼンチンのリチウム事業を8億2500万ドルで買収すると発表した。
リチウムは、電気自動車(EV)向け電池の重要な材料として世界的に需要が高まっている。またホウ酸塩も、太陽光パネルや風力タービンに使用され、期待を集めている鉱物資源。
リオのスタウショーン最高経営責任者(CEO)は「リンコンの事業は、電池品質の炭酸リチウムを大量に供給し、世界的なエネルギー転換を背景とした需要増がもたらす好機を捉える可能性がある」と説明した。
リンコン・マイニングはプライベート・エクイティ(PE)のセンチエント・エクイティ・パートナーズが運用するファンドが所有している。
リオ・ティントによると、この事業で提案されているリチウムの直接抽出技術は、蒸発池の水分を天日で蒸発させてリチウムを濃縮する方法に比べて「リチウム回収率を大幅に高める可能性がある」という。現在、試験生産を進めている。
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