[17日 ロイター] – カナダのリチウム生産会社リチウム・アメリカズは、アルゼンチンでの事業に注力しているカナダのリチウム会社、ミレニアム・リチウムを4億ドル(株式と現金)で買収する公算となった。買収額は中国の車載電池最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の提示額を上回っている。
CATLは前日、リチウム・アメリカズへの対抗案を示す期限を迎えていた。
両社は過去数週間、ミレニアムを巡って対立していた。ただリチウム・アメリカズは、カナダ企業であることが有利にはたらくとみていた。
同社のジョン・エバンズ最高経営責任者(CEO)はロイターに、「当社による買収は、CATLをはじめとする中国企業よりも規制面でのリスクが小さい。米国、カナダ、オーストラリアによる重要鉱物戦略が要因となった可能性がある」と述べた。
リチウムは電気自動車(EV)に使用されることから、世界的に需要が急拡大している。
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