[北京 18日 ロイター] – 中国の9月の粗鋼生産は、1日平均で前月比8.6%減の246万トンと、2018年12月以来の低水準となった。電力不足と環境対策で生産が低迷した。
国家統計局が18日発表した統計を基にロイターが算出した。
国家統計局が発表した9月の粗鋼生産は、前年同月比21.2%減の7375万トン。前月は8324万トンだった。
1-9月の生産は、前年同期比2%増の8億0589万トン。
中国では、石炭不足に伴う計画停電で鉄鋼・アルミ産業などが打撃を受けた。
マイスチールのデータによると、国内の71の電気アーク炉の稼働率は8月下旬以降低下しており、9月最終週は49.22%だった。前年同期を21.09%下回った。
大気汚染対策や二酸化炭素(CO2)の排出削減措置も鉄鋼生産を制限する要因となった。政府は今年の生産を昨年の10億6500万トン以下にする方針を示している。
中国政府は先週、北部の鉄鋼産業に対し11月15日から来年3月15日まで生産削減を要請した。来年1月1日─3月15日の鉄鋼生産は前年同期より30%程度抑制しなければならない。
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