古典落語で人気を集めた人間国宝の落語家・柳家小三治(やまぎや・こさんじ、本名=郡山剛蔵)さんが心不全のため、7日午後8時に逝去した。81歳だった。故人の意向により、密葬を済ませたという。落語協会が10日に発表した。
柳家小三治さんはリウマチや糖尿病の持病があり、17年に頸椎の手術を受けたという。今年3月、腎功能障害などで3週間入院したが、今年5月に高座に復帰した。
柳家小三治さんは今月2日、東京・府中の森芸術劇場で「猫の皿」を口演し、最後の高座となった。10年から落語協会会長に就任し、若手の落語家の育成にも力を注いだとともに、年功序列となった昇進基準を変えた。14年、落語界3人目の人間国宝に選ばれた。
(蘇文悦)
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