29日、自民党総裁選で自民党の新しい総裁として選出された岸田文雄氏は当選後、会場であいさつを行った。その中では、コロナ禍において政府を率いた菅義偉首相を慰労し、ともに総裁選で競い合った3候補の健闘をたたえた。そして間近に控える衆議院選挙と来年夏に予定されている参議院選挙を見据え、自民党として一致団結して臨まなければならないと強調した。
ただいま自由民主党総裁に選出を頂きました岸田文雄でございます。
まずこの総裁選挙にあたり、全国の党員・党友の皆様、そして全国の党組織の皆様方、また、党本部の職員の皆様に心から御礼を申し上げたいと存じます。
コロナ禍において、自民党総裁選挙、この大切な選挙を行うことができたこと、本当に多くの皆様のご努力があったことと存じます。心から感謝を申し上げます。
そして、ともに総裁選挙を戦っていただきました河野太郎さん、高市早苗さん、野田聖子さん。この三人の総裁候補の皆さん、そしてそれぞれの総裁候補を支えられたそれぞれのチームの皆さん。皆さんのおかげで、大変有意義な政策論争をすることができました。皆様のご努力に心から敬意を表し申し上げたいと思います。
そして、なによりもコロナ禍の中、コロナ対策をはじめ、様々の我が国の難題・課題に対して、最前線でご努力を続けられてきた菅総理総裁に心から感謝と敬意を表し上げたいと存じます。誠にありがとうございました。
私は今からひと月ほど前、8月26日、総裁選挙に立候補を表明致しました。多くの国民の皆さんが、政治に国民の声が届かない、あるいは政治が信じられない、そうした切実な声を挙げておられました。
私は、今や我が国の民主主義の危機にある、こうした強い危機感を感じ、わが身をかえりみず、誰よりも早く総裁選挙に立候補表明させていただきました。
総裁候補それぞれが、国民の皆さんに寄り添って、国民の声に耳を澄まし、建設的な政策論争を行うことによって、自民党が国民政党であり、国民にしっかり向き合い、自由活発な政党であると示すことができたと考えています。
私たちはこれから衆議院総選挙、参議院選挙に臨んでいかなければなりません。私たちは生まれ変わった自民党をしっかり国民の皆さんに示し、支持を訴えていかなければなりません。
総裁選挙は終わりました。ノーサイドです。全員野球で自民党が一丸となって、衆議院選挙そして参議院選挙に臨んでいこうではありませんか。
足元においては、引き続き我が国の国難が続きます。コロナ対策、必死の覚悟で努力を続けていかなければいけません。また、数十兆規模の経済対策、年末までにしっかりと作り上げなければいけません。そしてその先には、新しい資本主義、自由で開かれたインド太平洋の実現、少子化対策など、わが国の未来に関わる、重要な課題が山積しています。
私は早速、今日から全力で走り始めます。全国の党員の皆さん、そして国会議員の皆さん、ぜひ一緒に走っていただきたいと思います。
岸田文雄の特技は、人の話をしっかり聞くことであります。ぜひ皆さんと一緒に、開かれた自民党、そして明るい日本の未来を目指して努力をする覚悟であります。
皆様のご指導とお力添え、心からお願い申し上げましてごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
(王文亮)
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