アマゾンはこのほど、SNSアプリ「パーラー(Parler)」へのウェブサービス提供を停止すると発表した。
パーラーの創設者兼CEOのジョン・メイツ(John Matze)氏は声明の中で、アマゾンは1月10日の夜12時にパーラーのサーバーを閉鎖すると述べた。
メイツ氏はこれを「インターネットから言論の自由を完全に排除する試みだ」と批判した。
同氏によると、パーラーはサービスの再構築に取り組んでおり、長くて1週間利用できなくなる可能性があるという。
「私たちはこのような事に備え、アマゾン独自のインフラに頼っていない」と彼は述べた。
「私たちは今すぐ新しいプロバイダーに移行するために最善を尽くすつもりだ。アマゾン、グーグル、そしてアップルは連携して、私たちに最も大きな損害を与えるために、トランプ大統領のアカウントが閉鎖されたこの時を選んで行動した」
アップルとグーグルは、パーラーは暴力的なコンテンツに対する検閲が不十分だと批判し、アプリストアから同社のアプリを削除した。パーラーはこの削除理由に異議を訴えている。
メイツ氏は、これらの大手テクノロジー企業の決断は「連携した攻撃」であり、「市場における競争を取り除く」ためだと語った。
「私たちはあまりにも早く成功した。市場競争と言論の自由との戦いで、我々は戦い続ける」と彼は付け加えた。
バズフィード(Buzzfeed)が入手したメールによると、アマゾンは、今回のサービス停止は利用規約に対するパーラーの「度重なる違反」によるものだと説明している。
「過去数週間にわたり、私たちは明らかに暴力を奨励し扇動している98の投稿をパーラーに報告した」とメールには書かれていた。
最近、ツイッターとフェイスブックなどが、トランプ大統領や他の保守派への取り締まりを強める。
ツイッターは8日、同社の「暴力の美化」政策に違反したことを理由に、トランプ氏と同氏の選挙運動のアカウントを永久に削除した。
米国住宅都市開発省のベン・カーソン長官、マイク・ポンペオ国務長官、ニッキー・ヘイリー前国連大使は、ツイッターの動きを中国共産党になぞえた。
「人々の口、ましてやアメリカ大統領の口を封じることは、中国で起こることであり、アメリカで起こってはいけない」とヘイリー氏は記している。
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