トランプ米大統領の顧問弁護士で、元ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏は11月7日、大統領選挙の不正投票をめぐって、「少なくとも60万票に問題がある」と示した。また、トランプ陣営弁護団の1人は、激戦州での45万票以上が「疑わしい」との見方を示した。
ジュリアーニ氏は8日、ツイッター上で投票開始日の3日の夜、トランプ大統領は、バイデン氏より80万票リードしていたと強調した。しかしその後、数十万票が、共和党の監視員がいない時に計上された。これによって、トランプ大統領のリードが消えたという。同氏は「共和党(の監視員)はなぜ排除されたのか」と書き込んだ。
集計作業が続いているアリゾナ州では、8日時点で、バイデン氏とトランプ氏の投票の差は1万票まで縮まった。両氏の差が最終的に0.1%まで縮まれば、「再集計システムが自動的に起動される」という。
ジュリアーニ氏は7日、激戦州であるペンシルベニア州のフィラデルフィア市で、「少なくとも60万票に問題がある。トランプ大統領は諦めない」と記者団に対して語った。
ジュリアーニ氏は、集計不正をめぐって、数人の選挙監視員の声明を預かっていると明かした。同氏によると、監視員50人が証言を行った。トランプ大統領の弁護団は監視員の監察権が侵害されたとして法廷で争っていくという。
また、同氏は8日、フォックスニュースの番組「サンデー・モーニング・フューチャーズ」(Sunday Morning Futures)のインタビューを受けた際、「10の州で(選挙結果が)覆された可能性がある」と述べた。
一方、トランプ陣営の女性弁護士、シドニー・パウエル(Sidney Powell)氏も同番組に出演し、「激戦州での疑わしい投票は45万票以上ある」と語った。
パウエル氏は元連邦検事で、ロシア疑惑をめぐって、マイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の弁護を担当した。同氏は、番組で「彼らは、死んだ人の名義を使うなど、バイデン氏にしか投票しない票を作った。考えられるすべての手段が使われた」と批判した。
パウエル氏は、ソフトウェア製造会社Dominion Voting Systems の集計ソフトの「不具合」によって、トランプ氏への投票がバイデン氏に計上されたことについて言及した。接戦となっていたペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州、ネバダ州、ジョージア州、アリゾナ州を含む、多くの州で同集計ソフトが使用されている。
また、同氏は「この不具合で、上院選挙でも、ミシガン州共和党候補のジョン・ジェームズ(John James)などを含めて、多くの人が影響を受けた」とした。
パウエル氏は、「はっきり言って、この国の大半の地域で再集計を行う必要がある」との見解を示した。
(翻訳編集・張哲)
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