11月初旬から、香港のソーシャルメディアでは、拘留中に警官に輪姦され妊娠した16歳の少女がいるとの情報が流れた。これは、医療関係者の間では「公然の秘密」として知れ渡っているという。警察は事実関係を否定している。香港紙・自由時報が報じた
香港のネット掲示板「連登討論区」で8日、あるネットユーザーは抗議デモ参加中に逮捕された少女が、拘留中に警官に集団レイプされ、妊娠したと書き込んだ。少女は8日、エリザベス病院で中絶手術を受けたという。
このアカウントによると、この少女の妊娠と中絶の事案は医療関係者の間で広く知られている。
また、病院の救命治療室の医師だと名乗る人物はフェイスブックで、少女の妊娠と中絶が隠し通せない事実だと書き込んだ。自身はネット掲示板で暴露したネットユーザーとは別人だと説明した。
アカウントによると、11月初旬から認知していたが今や「紙包不住火(真相は覆い隠すことができない)」とした。また「自分は黙らされたとしても、この真相を知る数千人がいる」とも主張した。この人物は、香港の人々に犠牲者への支援を行うよう呼びかけた。「病院は非戦争の場所であり、誰もが平和的に意見を表明できることを願っている」
病院勤務職員が管理しているというウェブサイト「HA Secrets」も、荃灣(ツェンワン)警察署に連行された16歳の少女がレイプされた事件は事実だとした。少女は病院で中絶手術を受けたという。また調査のためにDNAを検査し、弁護士が司法手続きを行っている。
香港警察は10月22日、弁護士から荃灣警察署で9月27日に起きた性的暴行事案について被害届が出されたと発表した。警察は調査を行ったが、「被害に関する証言は調査結果と一致しない」として、事案の発生を否定した。
国際的な人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、警察による内部調査は信用に値しないことが多いと指摘した。また、複数の証言に基づいて、香港ではデモ参加者を脅迫するために、警察当局による性的暴力が発生しているとも指摘した。
(翻訳編集・佐渡道世)
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