食用の牛、計測「水増し」で鼻から大量注水=安徽省

2018/11/22
更新: 2018/11/22

中国国内メディアによると、安徽省の複数の畜産農家はの体内に無理やり注水し、不正に体重を増加させているという。

荔枝新聞11月21日付によると、2週間あまりの覆面調査で、安徽省滁州市全椒県と来安県で、農家が牛に注水していることが確認された。周辺住民は毎日、牛の苦しそうな鳴き声が聞こえるという。

記事によると、多数の牛は鼻から差し込まれた管から水を注入されている。事情を知る人物によると、解体場に運ばれる12時間前、牛の重量を増やすために60リットルほどの水を流し込んでいる。

記事によると、牛は腹部が大きく膨らみ、全身がむくんでいた。ある牛は重さのためか倒れこみ、あまりの苦しさからか目から涙が流れていたという。

安徽省来安県水口鎮でも同様の体重増加目的の牛への注水が見られる。ある畜産農家は、いずれ屠殺される牛だから、注水しようがしまいが同じだと答えた。

中国で食用肉の注水問題はしばしば報じられている。2017年湖南省婁底城区の市場では、多くの注水された牛の肉が販売されていた。当時の中国国内報道によると、ある違法な解体場では牛の腹部を切りホースを差し込み注水していた。600キロの牛の重さのうち200キロが水の重さで、これにより3000元(約4万9千円)~4000元(約6万6千円)の金額を「水増し」していたという。

(翻訳編集・佐渡道世)