中国スマートフォン大手、小米(Xiaomi、シャオミ)のイギリス子会社が開催する限定特価品セールに「偽装」疑惑が浮上した。セールが開始した瞬間に、対象商品が「完売」と表示され、「商品を用意していないのではないか」とイギリスの利用者から批判が殺到した。小米の現地子会社は12日、ツイッターで謝罪声明を発表した。
中国国内紙・南方都市報(17日付)によると、今月8日、英国に進出した小米は同日、記念キャンペーンとして、同社生産のスマートフォンXiaomi8 LiteとXiaomi A2を「1ポンド(約144円)」の超格安値段で数量限定で販売した。
しかし、セール開始後、小米社のツイッターアカウントに、英の利用者からクレームが殺到した。大半は、小米のウェブサイトでユーザー登録をした後、イベントの開始時間に合わせて「購入」ボタンを押した途端に、「完売」が表示されたと指摘した。
「スマホの数量は限られているのか?それとも、最初から商品がなかったか?何台を準備したのか?」と疑問の声が上がっている。
ウェブページのソースコードを調べた利用者は、同ページに在庫に関するプログラミングの形跡がなく、ユーザーが「購入」ボタンを押せば、「完売」が直ちに表示されるとした。利用者は、キャンペーンは同社ウェブサイトへのアクセスを増やすためにあったと不満を噴出させた。
12日、小米の英国子会社は謝罪声明を発表し、今回は特別なイベントであるため、「10台のスマホを準備した」とした。10人の購入者はシステムによって選ばれたという。
また、キャンペーンに関する注意事項はサイト上に事前に掲載したと主張した。
しかし、利用者らは同社の説明に納得していない。同社ツイッターで、「台数については、注意事項の一番下、最も気付きにくいところにあった」「注意事項で『先着順』と書いてあるのに、システムによって選ぶとは、公正ではない」「ウェブページのソースコードを見ても、明らかに誰も購入できていない」などの書き込みがあった。なかには、英当局に調査するよう求める声も上がっている。
中国のネットメディアは「中国式のずる賢さは全世界から拒絶された」とのタイトルで騒動を報じた。
(翻訳編集・張哲)