37年ぶり、福井で記録的大雪 物流滞りスーパー品薄

2018/02/07
更新: 2018/02/07

北陸地方に流れ込んだ強い寒気を伴う積雪雲の影響で、福井県では37年ぶりの記録的な大雪に見舞われている。福井市の積雪深が7日12時現在145センチに達し、気象台は警報期間を延長した。8日まで引き続き降雪し、積雪量が増すと予想されている。

一部の気象予報士は、日本海上で風と風がぶつかりあい発達した雪雲により、昭和56年の豪雪以上の災害となるとの推測を示した。7日14時までに、福井県大野市164センチ、大野市九頭竜で247センチ、金沢市は77センチをそれぞれ記録した。

福井県・石川県を通る国道8号線は20キロにわたりピーク時には車1400台が立ち往生していたが、福井新聞によると陸自の除雪作業により800台程度に減少した。しかし、降雪が続いているため、身動きの取れない車両渋滞の解消はめどが立っていないという。

大動脈である8号線の流れが滞り、圏内への輸送が遅れている。インターネットで伝えられる現地市民らによる情報によると、スーパーやコンビニエンスストアなど食料品店は通常の半分以下の入荷状態で、品薄になっている。ガソリンスタンドは給油制限されている。

天気情報サイト・ウェザーニュースは、雪の重みによる家屋倒壊の警戒を促した。「家がきしみだしたら倒壊する恐れのサイン」ではあるものの、自力で除雪が難しい場合は自治体などに要請するよう伝えた。

福井鉄道、越前鉄道が一時運休し、北陸自動車道が通行止めになった。9つの私立高校は入試を延期し、小中高校でも休校が相次いだ。

陸上自衛隊は福井県に900人を災害派遣し、24時間態勢で飲料水、食料の配布および除雪支援等を実施している。公式ツイッターには、自衛隊員が国道8号線の除雪、燃料の給油、立ち往生したトラックの前進支援などを行っている様子を掲載した。

(編集・甲斐天海)