[米空母ロナルド・レーガン艦上(日本海) 20日 ロイター] – 韓国との合同軍事演習に参加している米原子空母ロナルド・レーガンが19日、訓練の様子を報道陣に公開した。レーガンはこの日、朝鮮半島近くの海域を約160キロ航行。艦載機のF18戦闘機がおよそ90回離発着を繰り返した。
米韓は北朝鮮の挑発行動をけん制するため、16日から演習を開始。乗員5000人の米海軍最大の艦艇レーガンを含め、朝鮮半島を挟んで日本海と黄海に40隻の艦艇を展開している。
「北朝鮮の危険かつ挑発的な行為は、世界中を不安にさせている」と、レーガン率いる空母打撃軍の司令官、マーク・ダルトン少将は艦上で記者団に語った。「我々が韓国を防衛する準備は整っている。この演習、さらに他の多くの演習を通じて、そのことをはっきり示している」。
11月5日からトランプ大統領が日中韓などアジアを歴訪する。米領グアムのアンダーセン空軍基地からたびたび飛来するB―1B戦略爆撃機とともに、その直前にレーガンが存在感を見せつけた格好だ。日米韓の外務次官がソウルで北朝鮮問題を協議したタイミングとも重なった。
北朝鮮は演習に反発。戦争に向けた予行練習だと非難している。同国のキム・インリョン国連次席大使は、国連総会の軍縮委員会で、核戦争はいつ起きてもおかしくないなどと発言した。
米韓は20日まで合同訓練を行う。
(ティム・ケリー、翻訳:久保信博)
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