中国で10月1日から始まる大型連休を控えている。国内旅行会社の調査では、海外に出かける国民は600万人以上と予測し、タイ、日本とアメリカが最も人気の渡航先だという。専門家は、中国人旅行者が日用品や家電製品を中心に大量購入する傾向が続くとの見方を示した。
中国オンライン旅行大手の携程旅行網が8月に公布した『2017年十一黄金週旅行情勢予測報告』によると、10月の大型連休に海外を訪れる中国人の数は過去最高。日本は、人気渡航先ランキング上位10カ国の中で2位となっている。昨年実績では3位だった。
10月1日からの連休は旧正月に次ぐ大型連休で、今年の連休は「中秋節」(中秋の名月)も重なって8日間の長期休暇となった。
同調査によると、多くの旅行者が金曜日9月29日に1日の休暇を取る予定で、最長に10日間休暇となる。このため、10日間またはそれ以上の観光日程を組む観光客の数は昨年の3倍となった。
日本メディアはこのほど、中国当局が資本流出防止のため、北京市など各地の旅行会社に対して、日本への観光ツアーを制限すると通達した、と報道した。しかし、中国国家旅行局はこれを否定した。
日本政府観光局が今月20日の発表によると、今年8月の訪日中国人観光者の数は前年同月比21%増の約82万人と過去最高だった。
中国メディアの「南方都市報」、「四川在線網」、「現代金報」など各メディア報道によると、10月の連休期間に日本に向かう航空便やクルーズ船などの予約状況はほぼ満席になっている。
香港経済学者の関焯照氏は、中国当局の反腐敗運動や資本流出への厳罰で、海外に訪れる中国人旅行者は今年も、ブランド品や宝飾品への購入を控え、化粧品や医薬品などの日用品・電化製品を大量に購入する傾向が続くとの見方を示した。
一方、中国観光当局は、同期間中の国内旅行者数は前年比1割増の約7億1000万人に達するとしている。
(記者・梁珍、翻訳編集・張哲)
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