法輪功迫害 オンデマンド殺人

カネの次は長生き?党幹部のために臓器を「必要に応じて摘出」=中国人富豪・郭文貴

2017/09/27
更新: 2017/09/27

中国共産党高官が長生きする秘訣は継続的な臓器移植だ」、米国逃亡中の中国人富豪・郭文貴の発言は注目を集めている。郭によると、中国共産党高官はガンなどの病気を患った場合、臓器移植を受けているという。臓器は、刑務所の囚人から「需要に応じて摘出されている」と話した。

郭文貴は、動画配信サイトYoutubeに公開した「国家安全委員会幹部と某紅二代の秘密対話」のなかで、巨額の資産を持つ中国共産党の高官の次の関心ごとは、蓄財ではなく、健康と長生きであり、このために臓器移植や血液の交換をしているという。

中国の収容所には、政権異見者、少数民族、信仰者ら「良心の囚人」らが収監されている。その正式な人数は死刑執行数同様、国家機密として明かされていない。さらに、郭文貴によると、超監視社会のなかで人命を操る共産党当局にとって、14億人の人口は共産党高官たちの不老長寿実現のための「人体バンク」だとみなされているという。

江綿恒の腎臓移植

「マレーシア航空370便、江沢民派が墜落させた」
在米中国人富豪・郭文貴氏が暴露

郭文貴は9月1日に公開した動画で、江沢民の長男・江綿恒は2004年から2008年まで南京の病院で腎臓移植を複数回受けたが、臓器の手配から医者の選任まですべて、現職の党幹部と人民解放軍幹部が担当したという。

この高官の一人は、現職の政法委員会書記・孟建柱で、江沢民の側近だ。孟建柱は上海市党委員会副書記や江西省党委員会書記、公安部長を歴任し、現在は政法委員会書記・政治局委員を務める。

江綿恒が腎臓ガンを患っているとの報道は、以前からある。

海外中国語メディア「人民報」は2005年12月の報道で江綿恒が腎臓ガンのため、手術を受けたと報じた。香港「前哨」誌2015年3月号によると、江綿恒は2004年にガンと診断され、上海で片方の腎臓を切除した。

ウィキリークスが公開した、在上海米国領事館による2007年12月4日のメールにも、同内容を示す記録がある。メールでは南京大学の教授顧氏が、江沢民はかつて江綿恒の政治デビューを準備していたが、ガンで2回も手術するほど体調の悪い江綿恒のお膳立てをあきらめたという。

腎臓を交換したのは、江綿恒一人ではない。郭文貴は、孟建柱の母親は腎臓だけでなく肝臓移植も受け、孟の妻も2回にわたって腎臓移植を受けたと述べた。

2017年3月、郭文貴は大紀元に対し、方正集団元理事である李友は、強制摘出された臓器を移植した疑いがあると暴露した。李友の肝臓移植のため、合計数十体もの生体ドナー、すなわち生きた人間が用意されたという。

14億の中国人は採っても採り尽せない「人体バンク」

中国移植の権威「3年後には移植世界一」と豪語 

9月20日、「国家安全委員会幹部と某紅二代の秘密対話」が公開されネット上を騒がせた。録音によると、中国共産党指導者が最高権力を掌握した後の目的は2つしかなく、政権を持久的に存続させることと、不老長寿の方法を探ることだ。できるだけ長く、そしてできるだけ質の高い生活を送るよう、権力者はどんな手段も辞さないという。

録音には、中国最大の資源は人口であり、14億の中国人は採っても採り尽せない「人体バンク」とたとえた。共産党指導者は、発達した医療や科学技術で不老長寿を追い求め、体中の臓器や血液を、より健康的なものに取り換えようとする。

今年8月20日の動画で、郭文貴氏は次のように述べた。「どうしてガンにかかっても高官たちや息子らは生きていられるのか? どうして彼らは南京で移植手術に7人分もの腎臓を用意できるのか。高官は生きながらえている。20年以上もだ。なぜか? 臓器移植したからだ!」

「どうして李友(注釈:郭文貴の政敵、商売敵とされる人物)は臓器移植をしたのか? 2回も3回も…李友は十数年間も肝臓がんを患っているのに、どうしてまだ生きているんだ」。

米国拠点のNGO組織「法輪功迫害を追査する国際組織」の報告によると、中国には臓器の出所となる巨大ドナーバンクがあり、そのほとんどが、収容中の法輪功学習者、チベット族やウイグル族、キリスト教徒だという。臓器狩り事件は江沢民らが国家機関を総動員して行ったもので、共産党・政府機関・軍隊・武装警察・司法機関・医療機関が関わっている。

MH370 マレーシア航空370便失踪 執刀医の連続飛び降り自殺のなぞ

郭文貴は9月6日公開の動画で、マレーシア航空機失踪事件は「政治的暗殺事件」であり、同便には一連の臓器移植に関わった者のほか、彼らの帰国を説得するためにマレーシアに出向いた公安部一局と三局(主に国家安全保衛を担当する)の人物も搭乗していたと主張する。「失踪者リストでは、一般人扱いされている。本当の所属を調べればよい」。

郭文貴は、移植手術に関わった南京軍区総医院副院長の黎磊石、上海長海病院の李保春の相次ぐ自殺にも疑問を呈した。 黎磊石と李保春は「法輪功迫害を追査する国際組織」に臓器狩りの加担者としてリストアップされていた人物で、奇しくも2人はそれぞれ、飛び降り自殺した。

黎磊石の自殺にまつわる報道。軍服を着用していることからも軍部にいたとわかる。(病院のホームページ)

黎磊石は中国腎臓移植の第一人者であり、人民解放軍腎臓病研究所所長、南京大学医学院臨床学院副院長、教授を歴任した。2004年の政府系メディア報道によると、黎磊石と彼の学生による腎臓移植手術の生存率は100%に達する。その確実な腕前は、江沢民父子の目に止まったに違いない。

香港メディア「明報」は2010年3月の報道で、黎磊石は3月16日に南京の自宅14階から飛び降り、死亡したと報じた。しかし政府の公式発表では「悪性腫瘍により治療の甲斐なく死亡した」とされた。黎磊石の死については9月現在もBaidu百科で確認することができる。

李保春も同じく軍服姿である(病院のホームページ)

李保春は同じく腎臓病学専門家であり、上海長海医院腎内科主任・主任医師・教授だった。「揚子晩報」2007年5月24日付け報道によると、同年5月4日午後4時頃、李保春は上海長海院ビル12回より飛び降り、死亡した。44歳だった。

郭文貴はさらに、自分自身も「臓器狩り」に関わったことがあると言及した。郭は9月1日の暴露動画で、「法輪功側はかねてから臓器狩りに言及していたが、私は本当だと思わなかった。だが本当だ! 今言えないことがたくさんある。私も関わったことがある。いつかそれを話したい」と結んだ。

郭文貴は、大量殺人が疑われる「臓器狩り」関与者への宣戦布告ともとれる発言を。この医療殺人未遂の関係者の親族は、国外に出た者も少なくない。郭はいつか、彼らを集めて海外で「記者会見」を開きたいとの考えも示した。

江沢民派の子飼いとされる郭文貴は、身内の犯罪容疑を明かす理由は不明だが、仲間割れが原因だとの見方が出ている。

(翻訳編集・文亮)