G20開催中のドイツ・ハンブルグで7月7日、米ドナルド・トランプ大統領と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は初めて会談した。米NBCによると、予定していた30分よりも大幅に延長して話し合いが続いたと報じられている。
ロシア国営メディアRTが公開した動画によると、米ロ首脳会談が始まる前のあいさつで、トランプ氏は次のように述べた。「私たちは非常に良い(電話での)会話を何度か行ってきた。今後も、(良い内容が)続くはずだ。ロシア、米国、そして関係するすべての人々にとって、非常に肯定的なことが多くなるのを楽しみにしている」。
両者の握手の後、プーチン大統領は「私たちは電話で話してきたが、決して十分ではなかった。個人的には、あなたに会うことができて嬉しく思っている。会議がポジティブな結果をもたらすよう希望する」と述べた。
2人はこれまで、シリア、ウクライナ、北朝鮮など外交政策の分野で反対の立場を示してきた。
バラク・オバマ前大統領は、プーチン大統領との関係が悪化していたことを認めており、トランプ大統領は選挙前から、米ロ関係の立て直しを示唆してきた。しかし、米ホワイトハウス内のロシアに対する根強い懐疑論により、これまで両国の目立った改善は見られない。
米国の情報当局者は、2016年11月の米大統領選挙でトランプ氏の当選を支援する形で、ロシアが大規模なハッキングを指揮したと繰り返し主張している。トランプ氏はこれについて明確な回答を出していない。
彼らの最初の座談会は非公開で約30分間だが、予定していた30分よりも大幅に延長されたと報じられている。同日朝、米ティラーソン長官とラブロフ外相が1時間会談している。
(翻訳編集・佐渡道世)
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