欧州半導体産業協会(ESIA)は3日、2週間の欧州税関での捜査で、半導体デバイスなど100万点以上の偽造品を押収したことを明らかにした。今回は中国と香港から輸入されたものを対象とした。
偽造された半導体の流通と販売は、消費者の安全と、また重要な国家インフラへの脅威となる可能性がある。
欧州の反偽造事務局(OLAF)と12カ国の税関当局、欧州刑事警察などによる捜査によると、LED、トランジスタ、集積回路など半導体デバイスを押収したという。
ESIAによると、問題の半導体は純正の製造業者で製造されていないため、電子製品への組み込むと、コンピュータシステムの故障につながり、民間用、軍用など、敏感なインフラの重大な誤動作を引き起こす可能性がある。
押収された偽造品の中には輸送部門向けのものがある。車や飛行機の故障や、手術器具の一部として医療に導入したりするものもあるため、偽造半導体は命を危険にさらす可能性がある。さらに、偽造品の密輸は、欧州業界に深刻な金銭的損害を与える。
OLAFジョバンニ・ケスラー局長は、「偽造品と不法な貿易との戦いにおいて、欧州の協力がいかに重要であるかを示している」と語っている。
(翻訳編集・佐渡道世)
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