車を運転中、スマホの通知音が鳴ると、運転に集中できなくなる。注意力を低下させ、事故一歩手前となるような「ヒヤッ」とさせるハンドル操作を招きかねない。実際、運転中の携帯電話の操作は、日本では早くも1999年の道路交通法改正で、罰金と減点の対象行為となる危険行為と見なされている。大手スマホメーカ米アップル社は、未然の事故防止策として、今年秋に発表される新iPhoneにはドライブモードを追加することを発表した。
米メディアによると、アップル社は現地時間5日、カリフォルニア州サンノゼで開催された「WWDC(世界開発者会議)2017」で、iPhoneに搭載される新型オペレーティングシステムiOS11に、運転中モードとなる「Do Not Disturb While Driving(運転中のため邪魔しないで)」機能をつける予定であることを発表した。
同機能を使用すると、すべてのメール通知やニュースの更新通知がオフになる。しかし、自動応答テキストメッセージを設定すれば、ユーザーが運転中であることを、メールなどを送信した家族や友人に知らせることができる。
またこの機能を使用すると、ユーザーが運転中にホームスクリーンもロックされ、すべてのアプリは使用できなくなる。「ながら運転」を徹底的に防止するためだとされる。
アップル社のクレイグ・フェデリギ副社長はWWDCにおいて、同機能の導入で、ユーザーはより運転に集中でき、「安全運転の重要なステップだ」と話した。
(翻訳編集・張哲)
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