中国黒龍江省大慶市の市民らが14日に続き、環境汚染をもたらす可能性のあるアルミ工場建設をめぐって16日に市政府前広場で2回目の抗議活動を行った。地元政府は警察官500人を動員し鎮圧にあたった。抗議活動に参加した市民の情報では、警察らは市民を殴打し、また高齢者を含む一部の市民は当局に身柄拘束されたという。
現地時間16日午前9時頃多くの市民が再び市政府前広場に集まり、政府に対してアルミ工場建設の取りやめを嘆願した。
匿名の市民は大紀元に対して、市政府への怒りをあらわにした。「14日の抗議活動の時、政府幹部がすでに工場建設を停止したと言ったが、工場予定地の近くに住む市民の話では、工事がまだ行われている。その市民は工事様子の動画を撮っていた」「政府の言うことは信用できない」。
市民の李さんによると、9時前に市政府建物の近くに来た際、すでに数多くの警察が周辺道路にいて警戒に当たっており、道路も完全に封鎖された。中には警察犬を引いて警察も多くいた。
また、市政府建物の屋上で警察当局が狙撃手まで配置していたとの情報が寄せられた。
一部の市民は大紀元に対して、16日に抗議活動に参加した人数は14日の1万人より多いとしたが、警察当局が道路を封鎖し、抗議に加わろうとした市民を阻止したため、具体的な数はわからないという。
李さんによると、午前10時頃、警察らが、抗議現場にいる市民に対して身柄拘束を始めた。なかには7、80代とみられる高齢女性もいた。拘束に激しく抵抗した市民に対して、警察らは殴ったり蹴ったりして暴行を加えた。
市民の情報に基づき、10人から約100人の市民が身柄を拘束されたとみられるが、詳細はまだ不明だ。
一方、中国当局はインターネット上で、同抗議事件に関する動画、写真などの投稿を削除し、関連情報の封鎖を進めている。中国国内メディアも同抗議事件を報道していない。大慶市教育局は、同市の小学校から大学までに対して、学生の抗議活動の参加、インターネット上で関連情報の投稿を禁止するとの通達を発布した。
(翻訳編集・張哲)
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