今年の旧正月直前の1月26日、恒例行事となっている指導層が参加する新年祝賀会が、北京の人民大会堂で催された。専門家らは、国営テレビの報じた祝賀会の映像にある、習陣営の常委4人と江派の常委3人の席の間に設けられた不自然な「すき間」に注目し、「習・江対立の内外アピールではないかと推測されている。
国営放送、中央テレビは、祝賀会に臨む常委7人の様子を映し出した。習近平国家主席の左側には順に、習陣営の李克強国務院総理、常委の兪正声、王岐山が座り、習主席の右側には江派の張徳江、劉雲山、張高麗が座っていた。
不自然にも、習主席と張徳江の席の間に通路が設けられ、あたかも「分水嶺」のように両陣営を二つに隔てていたことだった。常委のテーブルが2つに分断されたことは、いまだかつてない。
北京のある政界人物は、会場の敷設スタッフが独断でこうした配置をすることはありえず、上層部の意向が働いたことは間違いないと分析している。
張徳江、劉雲山、張高麗の常委3人は江沢民派の主要メンバーで、法輪功弾圧政策を積極的に追従したことより、破格の出世を果たしたことで知られている。
2012年の18大以来、張徳江は人民代表大会の系統や江派の香港勢力を操り、劉雲山は宣伝部門を掌握し、張高麗は一部の経済政策の決定権及び天津閥を利用しながら、3人で結託して習陣営中央と対抗してきた。
だがこの半年間で、江派常委3人の権力は削がれ続け、側近らも次々と失脚していった。彼らは今非常に危うい立場に立たされていると見られている。
(翻訳編集・島津彰浩)
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